防犯ブログ
- 侵入手口
2008年08月12日
電話帳で電話をかけ「不在確認」。近畿4府県59件の空き巣グループ
京都府警捜査三課と西京署、滋賀県警は8日、窃盗と住居侵入、詐欺などの疑いで、住所不定、無職男(54)を逮捕しました。
調べでは、男は他の2名のメンバーと共謀して、今年2月12日に栗東市と守山市の民家計4軒に侵入し、現金計約5万円と預金通帳などを盗み、栗東市の銀行の窓口で5万5000円を引き出した疑いです。
府警によると、4人グループで電話帳に載っている民家に電話をかけ留守宅に侵入していました。
府警は、グループが昨年12月から今年5月に京滋など近畿4府県で繰り返した侵入盗など59件(被害総額約800万円)の犯行を裏付けるとともに逃走中の残り1人の行方を追っています。
(8月9日京都新聞より一部抜粋)
「空き巣」というのは、家人が不在であるのを確認して侵入し、金品を盗む手口をいいます。
そのため、泥棒は必ず「不在確認」を行います。
「不在確認」の方法としては、
●電話をかける。
●インターホンを鳴らしてみる。
●室内に夕方電気がついているかどうかを見る。
●新聞受けに新聞が溜まっていないか見る。
●洗濯物が干しっぱなしになっていないかを見る。
●窓ガラスに小石を投げてみる。
などがあります。
泥棒は建物の外からその家が不在かどうかを常に見ています。
そしてどんな時間帯にどのくらい不在になるのか、曜日や家族構成といったことまで下見をして、
「どの時間帯に侵入したらいいのか」を推測しています。
もちろんその時に、
「どこから侵入したらいいのか」(窓の錠前は?無施錠のところはあるか?)
「人目につかずに侵入できるか」(道路から死角になるところは?)
「防犯システム、防犯カメラなど防犯対策をしているか」
「その家の人は防犯意識が高いか」
といったことを見ているのです。
そうした下見の泥棒に対して、「見せる防犯」で、防犯システムを設置していることをわざと見せてPRし、「この建物は防犯システムが完備しており、防犯意識も高いのでやめよう」という気持ちにさせ、
狙うターゲットから外させることが最も大切です。
セキュリティハウスはそうした「抑止(予防)」こそが最も重要な防犯 対策であると考えています。
お盆休み、出かける時にはそうした泥棒の心理をきちんと把握した上で、できることを防犯 対策として実施してください。
●ワンドア・ツーロック。補助錠を付ける。
●室内の照明はタイマーで夕方に自動点灯させるか、付けっぱなしにする。
●新聞や郵便物を溜め込まない。(配達をとめる)
●洗濯物を屋外に干さない。
●庭や建物外周に「人感ライト」を設置、人がきたらライトが付くようにする。
●外灯を付ける。
●庭に歩くと音が鳴るような砂利をしく。
●目立つところに「防犯システム」「防犯カメラ」を設置する。
但し、ホームセンターや通販で販売されているようなダミーカメラは泥棒にとってはすぐにダミーだと分かるためやめる。本格的なものを取り付ける。
●留守番電話をやめる。携帯電話に転送もしくは「折り返し電話します」にする。
●扉・窓に侵入検知センサーを設置し、侵入があるとその場でベルやサイレンで威嚇撃退、その後携帯電話に通報する自主機械警備システムを設置する。
といった方法があります。