防犯ブログ

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2008年10月01日 雑居ビルで火災、15人が死亡

“1日午前3時ごろ、大阪市浪速区難波中3丁目の7階建て雑居ビル「檜(ひのき)ビル」1階にある個室ビデオ試写店「キャッツなんば店」付近から出火していると、店員から119番通報があった。大阪市消防局によると、店舗約220平方メートルのうち約40平方メートルが燃え、午前6時半現在で男性15人が死亡、女性1人を含む約10人が負傷し、うち3人が重傷という。火は約1時間半後にほぼ消し止められたが、大阪府警と同市消防局は出火原因を調べている。

 浪速署などによると、「キャッツなんば店」の店内には試写室が全部で32室あり、各部屋に簡易ベッドとテレビ、DVDデッキが置いてあるという。同署はそのうちの1室から出火したとみている。出火当時店内には、店長と従業員の計3人、客は約20人いたとの情報があるという。店には出入り口が表と裏に2カ所あり、避難した人は正面から出たとみられる。

 「キャッツ」運営会社のホームページによると、大阪、京都、神戸で計6店を展開。なんば店の利用料金は1時間コースで500円、午後11時から翌午前10時まで利用できるナイトコースは1500円で、宿泊代わりに利用する客も多いとみられる。
 現場は南海難波駅から西へ約100メートルの、複合商業施設「なんばパークス」わきの雑居ビルが並ぶ繁華街。この火災で消防車と救急車計約40台が出動した。”

本日未明の火災で、大阪・ミナミの繁華街は騒然とした雰囲気に包まれているようです。
出火までの経緯や詳しい状況など、多くの事が現在調査中となっています。無事に脱出した方の話によると、店内は煙が充満して全く視界がきかず、手探りで出口まで何とかたどり着いたという事です。店側からの避難案内には気づかなかったそうで、外に出た時には店員らしき数名がすでに店外にいたという事です。火災報知機は鳴っていたようですが、店側の防犯対策が大きな問題となってきそうです。

雑居ビルの火災というと、7年前にも歌舞伎町の雑居ビルでで大規模な火災があり、44名の方が亡くなっています。この事故ではビル全体の防災対策が大きな問題となり、消防法違反、業務上過失致死の疑いでビルオーナーやテナント関係者6人が逮捕される事となりました。
被害が拡大してしまった原因は、ビルの防火扉が開いていた為に火や煙の回りが早かった事と、避難経路である階段にロッカーや荷物が置いてあり、避難路が確保されていなかった事等が挙げられています。
この事件をきっかけに消防法が大幅に改正され、火災報知機設置の徹底や、ビルオーナーの法的責任が重くなるなどの措置がとられています。

例え避難訓練を実施していても、いざという時にとっさの行動は難しいものです。
何かが起こってしまう前に。防犯も防災も予防対策が必要です。
火災報知機がついていても、いざという時電池切れで働かない事もあります。
定期点検もしっかり行いましょう。

◎セキュリティハウスの防災対策:火災・放火

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