防犯ブログ

  • 放火・火災
2008年10月06日 個室ビデオ店放火、管理人が「火災報知器を誤作動と思い切った」

大阪市浪速区の個室ビデオ店で15人が死亡、10人が重軽傷を負った放火事件で、1階に店が入居する雑居ビルの6階に住む管理人の男性(77)が大阪府警浪速署捜査本部の調べに対し、「誤作動と思い、6階の自動火災報知機のスイッチを切った」と話していることが分かりました。
男性はビルの防火管理者で捜査本部は、報知機の停止が被害拡大につながったのかを詳しく調べ、業務上過失致死傷や消防法違反容疑にあたるかを検討しています。

調べでは、7階建ての同ビルの報知機の情報を管理する「受信盤」が6階に設置されています。
これまでの調べで、報知機のスイッチレバーはオフになっていたことが確認されています。

男性は捜査本部や大阪市消防局の聴取に対し、「これまでにも誤作動で鳴ることがあり、今回も誤作動と思い込んで、スイッチレバーをオフに切り替えた」と説明。一方で、「オフにしても音はやまなかった」と話しているということです。

出火当時、店内にいた客らは「警報音が鳴ったが、すぐに切れた」などと証言しています。出火から約7分後に消防隊が到着した時には、警報は鳴っていませんでした。

捜査本部は今後、報知機のシステムについても詳しく調べて、男性がスイッチを切ったことによる影響を調べます。
(10月6日毎日新聞)

火災感知器は火災を検知すると、検知している間はずっとベルなどを鳴らし続けることができます。
しかし、建物自体が燃えて、配線も燃えてしまったり、火災感知器自体が燃えてしまえば鳴らすことはできません。
今回は人為的に「システムのスイッチを切った」ため、その時点でベルの音切れてしまったのだと考えます。

いずれにしても、防犯カメラなどでその状況を確認していれば、火災報知器のベルが鳴りっぱなしであれば、もっと被害者は少なくてもすんだと推測されます。
 誘導に関しても、やはり人手だけでは十分ではありません。

全個室に対して異常発生を知らしめる報知システム、出口を知らせる案内板などが必要であると考えます。
個室ビデオ店・カラオケ店の火災・放火対策

加盟企業専用ページはこちら