防犯ブログ
- 侵入手口(マンション)
2008年10月28日
ピッキング空き巣 北海道で60件
札幌東署などは20日、札幌市中央区南12西8、無職男(41)ら4容疑者を窃盗と詐欺の疑いで逮捕、送検したと発表しました。玄関の鍵を「ピッキング」で解錠する手口で、札幌、小樽両市で約60件の空き巣を繰り返し、被害総額は数百万円とみられます。
調べでは、6月25日早朝、東区の男性会社員(30)のアパートに侵入し、クレジットカードや財布など20点(時価計約41万円相当)を盗むなどした疑い。
盗んだカードでブランド品のかばんなどを購入しリサイクル店で転売、現金を分配し生活費や遊興費に充てていました。
(10月21日毎日新聞 より抜粋)
「ピッキング」とは、昼夜錠前にピックと呼ばれる特殊器具を差し込み錠前を開錠する手口。数秒で開錠でき、ほとんど形跡が残りません。
平成12年頃より急激に増加し、平成14年にはマンションへの侵入手口の約52.6%にまでなりましたが、その後平成15年に特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律(ピッキング条例)が制定されるとともに、ピッキング対策(ピッキングに強い錠前に変更)が進むにつれて減少し、現在は数パーセントに留まるほどに減少しています。
但し、地方ではまだまだ対策されていない建物も多く、被害が発生しています。
この泥棒はピッキングで60件犯行を繰り返して、クレジットカードや財布を盗んで、クレジットカードで商品を購入し現金に換金していました。ピッキングの場合、ガラス破りなどに比べ一般の人が見てほとんど侵入された形跡が残らないため、場合によっては犯行になかなか気がつかないということもあります。そのためにカードなどの盗難に気が付くのが遅れ、被害が拡大することも多いようです。
ピッキング対策としてはピッキングや破壊に強い錠前に交換することですが、既に下火になっている手口のため、それだけでは泥棒対策としては不十分です。
空き巣狙い全般に対する防犯 対策を実施することが重要です。
空き巣に対する防犯 対策
● 建物全体の強化。防犯 カメラを出入り口やエレベータ内、エレベータホールに設置し、自動録画する。防犯 カメラを設置していることを分からせるよう「防犯 カメラ設置ステッカー」などを目立つところに設置する。
● 建物外部の目立つところに見せる防犯として「セキュリティキーパー」を設置する。下見をする泥棒に対して「防犯 システムが完備している建物」であることを建物の外部から分かるようにし、犯罪対象から外させ狙わせない。
● 窓・扉に補助錠(窓ロックなど)を設置する。
● 施錠忘れに注意する。どんな短時間でも施錠をきちんとする。
● 夜間になると自動的に室内照明が点灯するようタイマーを設置する。外部から無人であることが分からないようにする。
● ラジオをつけっぱなしにする。洗濯物を屋外に干しっぱなしにしない。郵便受けや新聞などが溜まらない様長期不在の場合は止める。
● 窓・扉に開閉検知センサー(マグネットスイッチ)を設置し、窓や扉をこじ開けられたらコントローラで音声で警告するとtpもにその場でベル・フラッシュライトなど音と光で威嚇撃退する。同時に携帯電話に瞬時にメール送信(5箇所まで)、その後音声自動通報(5箇所まで)を行い、離れた場所にいても異常発生をすぐに確認し、初期対応を実施する自主機械警備システムNEXTを導入する。無線で全て対応できるため、配線不要。賃貸建物にも最適。