防犯ブログ

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2008年11月19日 「作業着姿なら住宅街でもあやしまれなかった」空き巣409件、ひったくり19件。

<空き巣>作業着で物色 埼玉県西部で10年間・428件 47歳の容疑者逮捕

埼玉県西部で空き巣などを繰り返したとして県警捜査3課と川越、西入間、東松山署の合同捜査班は17日、日高市新堀の水道配管工、男(47)=窃盗罪などで公判中=を逮捕し、計428件の盗みを確認したと発表。
今年4月までの10年間、坂戸市や鶴ケ島市など県西部の9市町で空き巣409件、ひったくり19件を行い、被害総額は約8100万円相当(うち現金約2800万円)に上るという。

3月28日午前、坂戸市青木の会社員男性(28)方1階のアルミ製窓格子と窓ガラスを壊して侵入し、現金約2000円などを盗んだ疑い。

 県警によると、仕事用の作業着と勤務している水道工事業者の軽トラックで住宅街を物色し、住民が車で外出する時間帯を下調べした。「作業着姿なら住宅街でも怪しまれなかった。金はパチンコや生活費に使った」と供述しているという。
( 11月18日毎日新聞より抜粋)

「作業着姿+水道工事業者の軽トラック」この組み合わせで住宅街をゆっくり走っていても、「水道工事の家を探していた」と言われたら誰もが信じてしまうと思います。
泥棒ファッションの原理原則「周囲に溶け込む」「言い逃れとマッチ」という点でも、この姿は合致しています。

防犯を考える上で、窓ガラスからの侵入をいかに防ぐかというのは大きなテーマとなります。
というのが、「ガラス破り」が空き巣などの最も多い侵入手口だからです。
2008年上半期には、一戸立て住宅ではガラス破りで13254件(44.6%)侵入されています.特に窓ガラスを割っての侵入が11391件(38.3%)もあります。

今回の空き巣手口として、「1階のアルミ製窓格子と窓ガラスを壊して侵入」とありますが、軽トラックで下見をして「人目につきにくい家」を物色し、「人目につかない死角となっている窓」を見つけ、そこから侵入したのだと思います。
アツミ製の窓格子がついているので家の人も、まさかそこから入られるとは思っていなかったのだと思います。

窓格子も外から外すことが簡単にできます。まして作業着着てそうした作業をしていても、「家のリフォーム」と家族以外は不審に感じません。
つまり「人目についても怪しまれない」わけです。まさか格子が外されてその窓が壊されてそこから侵入されるとは夢にも思っていませんから、その窓も無防備だったのではないかと推測します。
こうした「泥棒の常識」と「一般の人の思い込み」とは大きく異なる場合が多いのです。

窓の防犯対策としては
● 窓ガラスに防犯フイルムを貼る。
● 窓ガラスに補助錠を設置する。窓ロック
● 窓ガラスに近づいた時点で赤外線センサーが検知し、音声で警告したり、ベルやサイレンを鳴らし威嚇撃退する。
● 窓ガラスをこじ開けようとすると窓・扉開閉検知用センサー(マグネットセンサー)が検知してベルやサイレンを鳴らして威嚇撃退する。
● 窓ガラスにガラス破壊検知用センサーを設置し、ガラスを割られたのを検知しベルやサイレンを鳴らして威嚇撃退する。
といった方法があります。
その場で各種センサーが異常を検知し、現場で「音と光」で威嚇撃退するとともに、IP回線でメールで異常を検知した瞬間に5箇所にまで異常発生を連絡、その後アナログ回線で音声にて異常を5箇所まで自動送信。
こうした自主機械警備システムNEXTを設置することで侵入被害を未然に防ぐことが可能となります。

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