防犯ブログ
2008年12月06日 住宅侵入窃盗被害:無施錠率全国ワースト 島根県警、被害者の体験手記まとめる
島根県警によると、県内の住宅侵入窃盗件数(10月末現在)は341件で、被害の90・1%は無施錠(全国平均42・8%)だった。
手記は、県警が9月中旬に各警察署を通じて被害者に依頼。10件の体験が寄せられた。
普段は鍵をかける習慣がなかったという県西部の60代の女性は手記の中で、自宅に侵入していた男と目が合い金縛り状態となった。
幸い男はそのまま玄関から逃げたため、けがはなかったが、「男が刃物などを持っていたら」と恐怖を訴えている。
松江市の一人暮らしの女性(23)は、自宅の2階で寝ていた時、何度も1階に侵入され、水着などが盗まれていたのを、窃盗犯が逮捕されて初めて知った。「寒気がした。今でも、少しの物音ですごくビクビクするようになってしまった」と打ち明けている。
また、玄関は施錠していたが、鍵をかけていなかった勝手口から侵入され、パソコンがなくなっているのに気づき、中のデータ流出に頭を悩ませたといった体験も掲載されている。
県警生活安全企画課は、「窃盗犯と鉢合わせた場合、強盗殺人に発展する危険性がある」と指摘。
この手記を各警察署に配布し、防犯教室などで活用してもらうほか、県警のホームページにも掲載して、日ごろから施錠するよう呼び掛けている。
毎日新聞 2008年12月5日
《コメント》
島根県の無施錠率が全国ワースト1位という報道でしたが、被害にあった住宅の90%と本当にびっくりしました。
以前、東北地方のある地方都市の住宅侵入犯罪の無施錠率が70%強であると聞いたことがありましたが、島根県は、はるかに上回っていますね。
やはり、まだまだ鍵をかけない習慣は根強く残っていますね。
本来は、「施錠する必要のない社会」は理想でもありますが、
ただし現実は、そうはいきません。
今は、車社会ですから移動が容易になり、よそ者が、無施錠を狙って簡単に泥棒を働いているのでしょう。
これらの対策は、やはり施錠をしっかりすることです。
勝手口や風呂場の窓もきちんと施錠することが重要です。
これだけでも泥棒にとって「やりにくさ」は格段に上がります。
そしてできれば、もっと「侵入しにくい環境」を作ることが、被害にあわない
重要なポイントとなります。
●敷地内の見通しを良くする。
●夜間は敷地全体がある程度明るくする。人感ライトなどが有効。
●錠前は「ワンドアツーロック」、窓には補助錠や面格子を設置。
●ホームセキュリティシステムを設置する。
われわれセキュリティハウスでは、防犯対策のプロ:防犯設備士が住宅の防犯診断を実施しています。