防犯ブログ

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2008年12月11日 事務所荒らし、空き巣77件

「泥棒は盗むプロ」とこのブログでも何度かご説明していると思います。
「つい出来心で」なんてことは非常に少なく、一度泥棒に成功すると同じ手口で侵入を繰り返します。
同じ手口で繰り返すことを、ある刑事さんは「くせのようなもの」と表現していました。
そして繰り返すことにより、より熟練していくそうです。

だいたい泥棒が捕まると、他にも何十件と余罪があることが判明します。
よく覚えているなと思うほどなのです。
今回和歌山で逮捕された泥棒も、調べてみると余罪77件も犯行を繰り返していました。

事務所荒らしなど余罪77件 田辺署逮捕の男(和歌山)
印南町の会社事務所に侵入し、現金を盗んだとして10月に窃盗容疑で逮捕された男が、2005年から事務所荒らしなど計77件の犯行を繰り返していた疑いがあることが田辺署の調べで分かった。同署は裏付け捜査を終えており、窃盗罪で追送検する。
 男は田辺市新庄町、無職男(39)=窃盗罪で起訴。田辺署の調べや神屋被告の自供で、2005年春から今年10月までにかけ、田辺市やみなべ町、上富田町、白浜町、御坊市などで事務所荒らしや空き巣などを繰り返していたことが判明した。被害額は現金だけで約560万円に上るという。
 今年9月、印南町の会社事務所の窓ガラスを割って侵入し、現金約3万円が入った手提げ金庫を盗んだとして、10月24日に逮捕されていた。犯行手口はいずれも似ていたという。
(12月10日紀伊民報)

やはり「くせ」のように犯行手口は似ていました。
こうした単独犯の熟練窃盗犯は、熟練した刑事さんにはガラスの割り方など手口を見ただけで「あいつだ」とピンとくるものがあるそうです.ガラスの割り方にも流儀があるのだとか。4点破りなど、ドライバーなど道具の使い方などで特徴があるようです。

事務所荒らしや空き巣狙い、共に防犯 対策のポイントは「泥棒の嫌がる環境を作ること」にあります。
どこまで実施するのか?というのはそれどれの会社、店舗、家庭の予算の問題もありますが、できる限り複数の防犯 対策を組み合わせて実施することが重要です。
根本は泥棒の嫌いな4原則「目、音、光、時間」を効果的に使うことです。

泥棒の嫌がる防犯 対策
● ガラス破りがしにくいよう窓ガラスに防犯フィルムを貼る。
● 窓ガラスに補助錠を設置する。クレセント錠は防犯効果はないと考える。窓ロック
● 扉にも補助錠を複数取り付ける。また、扉そのものを強化する「ガードプレート」などもとりつけこじ開けなどがしにくいように補強する。
● 人感ライトを効果的な場所に取り付ける。不審者が建物に近づくと明るくなるようにする。
● 見通しを良くする。塀を低くし植木を剪定し、通りから見えやすくするとともに死角をなくす。
● 隣の建物が足場になるような場所がないか確認し、あれば侵入されないようふさいだり、強化を図る。
● 2階、3階の窓、トイレ・風呂場の窓なども必ず施錠する。無施錠の状態をやめる。
● 防犯カメラを建物外に取り付ける。
● 建物の外の目立つところに「見せる防犯」セキュリティキーパーや防犯ステッカーを取り付け、下見をする泥棒に「この建物には防犯システムが完備している」ということを知らしめ、抑止効果を狙う。
● 窓・扉に窓扉開閉検知センサーを取り付け、こじ開けられるとその場でベルやサイレン、フラッシュライトで威嚇撃退するとともに離れた場所に自動通報する。自主機械警備システムNEXT
● 防犯意識を継続して持ちつづける。

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