防犯ブログ
- 犯罪手口(寺社仏閣)
2009年02月02日
京都 建仁寺の仏像盗難。防犯カメラに大胆な犯人姿が・・。
京都市東山区の建仁寺で、31日午後4時半ごろ、本坊に安置された「木造十一面観音座像」がなくなっているのに僧侶が気づきました。
建仁寺によりますと、複数の防犯カメラに、午後1時半ごろから4時近くまで60歳から70歳ぐらいの小太りの男が寺の中をウロウロしてコートに仏像を隠し出て行く姿が映っていたということです。
「あまりの大胆さに誰もおかしい人物と思わなかったのか。ご本尊が、どういう扱いを受けているのか不安で憤りを感じる。早く返してほしい」(建仁寺・浅野全雄庶務部長)
盗まれた仏像は高さ50センチ、江戸時代に作られたもの。
坐像は、本坊内の方丈(重文)の本尊で、文化財指定はされていませんでした。
本坊は毎日午前10時〜午後4時30分まで一般参拝客の拝観を受け入れ、方丈内の仏像はこの坐像のみでした。
仏像盗難は相変わらず全国で度々発生しています。重要文化財ではない方が、「換金しやすい」ということで泥棒には人気だとか。このあたりにも寺側と泥棒との意識の違いを感じます。
「罰当たりで大胆不敵。世間を騒がせた」静岡県内の寺院などで相次いだ仏像の窃盗事件では、窃盗と建造物侵入罪に問われた古物商等2名の被告。島田市尾川の「法蔵寺」から昨年5月中旬、市指定文化財「千手観音立像」などを盗んだ−−などの起訴事実を含め、2006年秋頃から計24件の窃盗を重ね、被害額は約1313万円に上ります。
お寺の防犯対策も総合的に実施できているところはまだまだ少数です。
防犯カメラの導入も進んでいますが、ずっと見ている訳ではありませんので、被害に遭った時の犯人逮捕のためという気がします。防犯カメラを設置する場合には、必ず+&として「侵入検知センサーや炎センサーと連動させる」ことが重要です。
侵入検知センサーが不審な人間が侵入してはいけない場所に入った時、火気厳禁場所で炎を検知した 時に、防犯カメラが作動し、ハードディスクレコーダーからブザーが鳴って異常を知らせ画像で確認することができます。同時に、音声メッセージを流すなどの威嚇行為を行うことができます。
そして、住職の携帯電話にメールで異常発生を通報する。(画像通報できるシステムもあります)
どこにいても住職は異常発生を確認することができます。
もちろん画像は自動録画されていますので、犯人逮捕のための証拠にもなります。
こうした防犯カメラ+侵入検知・自動通報システムの連動型で、犯罪抑止とともに、犯行をその場で確認し威嚇撃退することで被害を未然に、最小に押さえることができます。