防犯ブログ
- 侵入手口
2009年03月26日
盗んだトラック・シャベルカーを使用しATM破壊
トラックの盗難被害多発のニュースが先日掲載されていましたが、盗難トラックやシャベルカーを使用してのATM破壊の被害が全国で頻発しています。
●25日午前4時35分ごろ、大阪市西淀川区出来島の関西アーバン銀行出来島支店の警備会社から「防犯センサーが感知した」と110番があった。府警西淀川署員が現場に駆けつけたところ、同支店のATM(現金自動預払機)コーナーのガラスドアが破壊され、そばにショベルカーが放置されていた。ATM自体は壊されておらず、現金被害はなかった。同署は、ATMを狙った窃盗未遂事件として捜査している。
現場は、阪神なんば線出来島駅前で、1階が銀行支店があり、ビルの上層階には分譲マンション。署員が到着した際、ショベルカー内は無人で、エンジンがかかったままの状態だった。ショベルカーは3月23日夜から翌朝にかけて大阪府守口市内の解体現場から盗まれていた。また、現場近くにショベルカーを運んだとみられる4トントラックもあった。
(3月25日産経新聞)
●1月31日午前2時35分ごろ、兵庫県加東市下鴨川の社鴨川郵便局で警報機が作動し、約15分後に駆けつけた警備会社の警備員が、現金自動預払機(ATM)コーナーが壊され、ATM1台がなくなっているのを発見した。30日朝の時点で約230万円が入っていたといい、社署は窃盗事件として調べるとともに被害額の特定を急いでいる。
同日午前、現場から約30キロ離れた同県加西市で、盗まれたATMが発見された。破壊されており、中の現金はなくなっていた。近くには焼けた乗用車があった。(2月1日産経新聞)
ATMを破壊して現金を持ち去る・・
これは「ハイリスクハイリターン」な窃盗です。
ATMには防犯カメラも、警備会社のシステムも設置していますから、「短時間数分が勝負」。
盗品であるトラックやシャベルカーなど重機も盗難のために使用しています。
こうした被害に遭わないための防犯強化方法としては、
● その場で「音と光・音声による威嚇撃退」の追加。・・・ベル、サイレン、人感スピーカーなどを設置し、異常発生時に大音量の音やメッセージ、光で威嚇撃退する。
● 「フォグガード」による霧での威嚇の追加。霧で店内の視界を遮ることで犯行の継続を断念させる。
● 防犯カメラの映像を「見える自主機械警備システム」で、店舗管理者の携帯電話に自動通報。動画で状況を見ながらスピーカーで直接話しかけ威嚇する。
といった方法をお勧めします。
短時間化する泥棒に対しては「犯行を継続させない」ためにいかに泥棒が嫌がることをするか、ということを考え、実施することが重要です。