防犯ブログ

2009年04月02日 連続放火の尼崎、特別警戒本部を設置。

放火されない、放火させない。放火されても被害を大きくさせない放火対策方法
全国的に放火被害が相次いでいますが、特に今尼崎市内で3月以降に25件発生するなど異常な事態となっています。

●尼崎市南部から西部地域で29、30の両日、マンションの駐輪場に止めてあったミニバイクや自転車などが燃える不審火が計7件相次いだ。いずれもけが人はなかったが、市内では今月に入り、同様の不審火が22件発生。
30日午後2時20分ごろ、北竹谷町のマンションで駐車中の乗用車3台が燃える火事が発生。さらに約1時間あまりの間に現場から北西約1キロの範囲内の蓬川町、大庄西町、大庄北でミニバイクと自転車がそれぞれ3台、オートバイ1台、壁の一部が焼けた。
また、29日午後にも阪急武庫之荘駅周辺でマンションの物置内の古新聞や、路上に停車中のミニバイクなどが燃える不審火が3件あった。

 いずれも現場に火の気はなく、狭い範囲で短時間に連続して出火しており、同署などは放火の疑いが強いとみて調べている。

同様の不審火は1月に8件、2月にも3件発生していたが、3月に入り、激増、今年に入り36件となりました。
市消防局は1日、警備体制の強化を図るため、「連続放火火災特別警戒本部」を設置しました。

 警戒本部では、消火活動資材の増強や警察との連携強化を図り、再発予防に努めるほか、チラシやステッカー計約1万4000枚を各地域の自治会を通じて配布したり、消防車両を使って家の周りに燃えやすいものを置かないようアナウンスするなど、市民に防火対策の徹底を呼びかけていきます。
警戒本部の設置は15人が死亡した平成2年の「長崎屋尼崎店」の火災以来となります。
(3月31日・4月2日産経新聞より引用)

放火対策のために絶対に必要なのは、住民一人一人の「防犯意識の高揚」です。
先日も火災で子供がなくなっていましたが、火災が発生すると最も被害を受けるのが子供とお年寄りといった弱者です。
そういう被害を出さないためにも、「放火されない、放火させない。放火されても被害を大きくさせない」
という防犯対策を取ることが大切です。

放火対策
●敷地内に不審者を入れないこと。
●周囲に放火しやすいものを放置しないこと。
●夜間も明るく死角を作らない。
●放火をいち早く検知し初期対応すること。
●放火パトロールを不定期に実施する。家の周囲を見回る。
●常に「人の目」がいきとどいている状態を作る。防犯カメラなどで補完する。

1)敷地内に不審者を入れないこと。
赤外線センサーなどで外周警備を実施し、不審者がフェンスを越えたり、塀をよじ登ったり、敷地内に侵入した時点でベルやサイレンで威嚇撃退する。
不審者が敷地内に侵入してしまうと、放火だけでなく、盗難や器物破損といった被害も発生します。
そうした被害を発生させないためにも、自分のエリアを明確にし、簡単に侵入させないことが重要です。
建物の外にいる段階で「ここは警備がすごいのでやめよう」という気持ちにさせることが大切です。
セキュリティキーパーなど抑止機器

2)周囲に放火されやすいものを放置しないこと。
段ボール箱、ゴミ、古新聞、古雑誌、木材などが敷地内に放置されたままであるとそういうところに放火される可能性があります。ゴミをゴミの日以外に出している地域などは住民のコミュニティが希薄であることを犯罪者は感じ取ります。常に周囲に気を配り、犯罪が起こしにくい「人の目」が行き届いているということが重要です。

3)夜間も明るく死角を作らない。
夜間暗闇の中に姿を隠すことができるのは犯人には好都合。防犯灯や人感ライトなどで周囲を明るくし死角を無くすことで犯罪者が犯行しにくい環境が作れます。
これは地域全体で取り組むことが重要です。

4)放火をいち早く検知し初期対応すること。
火災感知器では温度の上昇を検知する方式のためある程度の火の手が上がってから検知することになります。
木造建物の場合はそれでは遅いので、放火の危険がある場所には炎センサーを設置することをお勧めします。
炎センサーは10メートル先の7センチの炎を検知、音声メッセージでその場で警告したり離れた管理者に連絡することができます。
また、見える防犯自主機械警備システムと連動することで、その場にいなくても携帯電話に画像通報することができます。
赤外線センサーや炎センサーなどが異常を検知すると防犯カメラの動画映像をFOMA携帯電話に自動通報するので、現場状況を動画で確認し、より適確な初期対応を行うことができます。
5人まで送信することが可能です。

お勧めの放火対策

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