防犯ブログ

  • 侵入手口(学校)
2009年05月13日 高校専門泥棒。110校に侵入。「きとんと鍵をかけなさい」と出くわした生徒に説教

全国の高校に窃盗を繰り返していた男(50)が福岡県警に逮捕されました。

●04年夏ごろから各地の高校を狙って鉄道で全国を巡回。校内では保護者や軍手にマスク姿で工事関係者を装い、体育の授業で生徒不在の教室に置いてあった生徒のかばんから現金を盗んだ。
●生徒に会ってしまった時には「きちんと教室にカギをかけなさい」などと注意していたという。
●「29都道県で公立を中心に約110校に忍び込み、約245万円を盗んだ。生徒がまじめに体育の授業に出て校内で出くわさない高校を狙った」
●「1000校の校名と地理が頭の中に入っている」
●高校を狙ったのは「生徒間の盗みと思わせれば、被害届が出にくく、警備も手薄だった」
(西日本新聞、毎日新聞、日刊スポーツ、毎日新聞 5月12日より引用)

保護者や工事関係者を装い、体育の授業中の教室に入り生徒の財布からお金を盗む・・。逮捕時の容疑は、2月25日午前10時50分ごろ、福岡県春日市の県立高校に侵入し、生徒の財布から計約3万円と自転車を盗んだことです。
最近の高校生は、数千円程度は財布の中に持っているのでしょうか?
「警備が手薄」というのを逆手にとった犯行です。

今回は教室に侵入して生徒のカバンから現金を抜き取るという手口でしたが、12日には京都では小学校に侵入し現金を盗んだ元学校職員のニュースも掲載されています。「学校にはほとんど無施錠の窓があることを知っていた。鍵の置き場所は予測ができた」といったことを供述しています。

過去にもこんな犯罪事例が学校であります。
●休日の学校職員室に侵入し、先生の机の引出しや金庫から現金を盗む。
●休日の学校職員室や教室に侵入し、パソコンや実験用薬品を盗む。換金目的。
●休日の部室に侵入し、吹奏楽器や野球道具などを盗む。換金目的。
いずれも「工事関係者を装う」「学校は警備が甘かった」といった供述がありました。

学校向けの防犯対策として、小学校には「不審者を敷地内に入れない」ことを目的に、正門に防犯カメラや赤外線センサー、門扉に電気錠などが設置されているとことも増えています。これは池田小学校殺傷事件などを契機に「子供の安全」を守るために実施されています。

又、大学では「警備が甘い」ということで平成19年頃以降パソコンを盗まれるという被害が全国で多発しており、パソコンを守るための防犯カメラや出入管理システム、電気錠などを入れている大学もあります。

いずれにしても防犯対策を実施し、侵入者に「警備が甘いので狙った」と言わせないようにすることが必要です。
学校の防犯対策

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