防犯ブログ
- 放火・火災
2009年05月01日
仕事のストレスで放火。発見者を装う。
不況や社会の閉塞感が高まると犯罪が多くなります。
「むしゃくしゃして」といった理由で「放火」が増えます。
今回ご紹介する放火犯は、発見者を装っていました。
●東京都杉並区で2月、民家やアパートに放火したとして、警視庁捜査1課は現住建造物等放火の疑いで、北海道北見市春光町、牛削蹄(さくてい)師の見習い、男(27)を逮捕した。同課によると、容疑者は当時は現場近くに住み、とび職の見習いをしていた。「仕事でストレスがたまり、どうにでもなれと思ってライターで火をつけた」と容疑を認めている。
2月3日午前3時40分ごろ、杉並区井草の2階建て住宅の1階車庫内で火をつけ、約85平方メートルのうち約77平方メートルを焼損させた上、約5分後にも近くの3階建てアパートの半地下にある車庫に火をつけて、約175平方メートルのうち約29平方メートルを焼損させた疑いがもたれている。
住宅に住んでいた親子が煙を吸い、軽傷を負った。容疑者はアパートの火災で発見者の1人を装っていたが、同課は現場付近の防犯カメラの映像などから、容疑者の犯行と断定した。
1月以降、周辺で数件の不審火が相次いでおり、同課は関連を調べる。
(4月30日産経新聞より引用)
●埼玉県警鴻巣署は13日、現住建造物等放火未遂の疑いで、再逮捕された鴻巣市大間の会社員男(30)。
平成20年10月15日夜から16日未明にかけて、鴻巣市の農業の男性(51)の木造2階建て住宅兼作業場の1階軒下にあった紙の米袋に火をつけた疑いがもたれている。
男は容疑を認め、「サイレンの音が好きで、聞きたかった。騒ぎになって、消防車が何台来るか興味があった」などと供述しているという。付近では20年9〜10月にかけて、類似の不審火が数件発生している。
(IZA4月13日より引用)
「むしゃくしゃしてどうにでもなれと思った」「サイレンの音が好きで、聞きたかった。騒ぎになって、消防車が何台来るか興味があった」「騒ぎになるのが楽しかった」
投げやりな身勝手な放火容疑者たちの言葉ですが、放火はそうした身勝手な人間の身勝手な理由により行われる最も卑劣な犯罪の一つだと思います。
大切な住宅、家財、そして命さえ危険にさらす放火火災。
そこから身を守るためには、防犯意識を持ち防犯対策を実施することが大切です。
放火の被害に遭わないための防犯対策/
●敷地内に不審者を入れない。
●敷地内の建物周辺に燃えやすいもの(古新聞・古雑誌・ダンボール・ゴミ)や灯油などを置いておかない。
●ゴミ出しは決められた日の時間に実施し、ゴミ置き場にゴミを長い時間置いておかない。
●家の周辺を見直し、見通しを良くする。(塀を低くする。見通しの良いフェンスに変える。植木を剪定する)
●防犯灯や人感ライトなどで夜間犯人が隠れることができる死角をなくす。
●炎の段階で検知する炎センサーを設置する。10メートル先の7cmの炎を検知する。