防犯ブログ

  • 侵入手口(店舗)
2009年06月29日 大丸神戸店、なぞだらけの侵入手口。ロレックス60点。

23日午前9時10分頃、神戸市中央区明石町の大丸神戸店(10階建て)8階の時計売り場で、出勤してきた男性店員(47)がショーケースのガラスや引き出しなどが壊され、中にあった高級腕時計「ロレックス」約60点が盗まれているのを見つけ、生田署に通報た侵入窃盗。
爆窃団ではないかと考えられ、8階の外壁にコンクリート製壁(厚さ約5センチ)に、人が通れるような縦50センチ、横30センチの穴が開けられ侵入されていました。

高級腕時計「ロレックス」約60点(4000万円相当)ばかりが盗まれた事件。
犯人が非常階段で8階に上がり、避難バルコニーから壁を突き破ったとの見方が強まっています。

しかし「何故??」と考えられる点が何点かあります。

●非常階段にあった防犯センサーは異状を感知せず、現場には、逃走に必要と思われるロープも残されていた。センサー網をどうかいくぐり、ロープは何に使ったのか。 
 同店南側の非常階段は普段立ち入り禁止だが、入り口に鎖1本があるだけで容易に越えられる。しかし、途中には赤外線送受信機が複数設置され、張られた赤外線に接触すれば、警備室に連絡が入る。
システムは24時間作動し、送受信機間の赤外線の張り方は何通りもあるという。
 犯人は壁の穴から物置を抜け、木製ドアの下部を切り抜いて売り場に侵入した。売り場にも、体温に反応するセンサーが複数あったが、ドアからショーケースの間だけは死角になっていた。防犯カメラにもそれらしい姿は映っていないといい、犯人は店内の警備状況も熟知していたとみられる。

●謎の遺留品・ロープとバール
残されていたロープの長さは31メートル。当初、犯人が屋上(10階)から8階の避難バルコニーに下りるのに使ったとみられたが、屋上フェンスに痕跡はなかった。
捜査幹部の一人は「いざという時、30メートル下の1階まで逃げるために用意したものの、結局、使わなかったのではないか」とみる。
だが、遺留品は捜査の手がかりになる恐れがある。現場にはバールも残っていたが、同署は、厚さ5センチのコンクリート壁を破るためには、バール以外の工具も必要だったとみており、犯人がロープとバールを残した理由は判然としない。

●さばきやすい?ロレックス以外は見向きもせず
8階には、九つの宝飾売り場があり、ロレックスより値段が高い時計や貴金属もあった。しかし、犯人はロレックスのショーケースに最も近い壁に穴を開けて侵入し、それ以外の商品には手をつけていなかった。 「誰もが知っている高級時計。需要が高く、さばきやすいからだろう」。大阪市内のリサイクル店の店員はそう推測する。本物なら簡単な手続きで引き取るリサイクル店は少なくないといい、海外に持ち出せば、製造番号の追跡も困難だ。

( 6月27日読売新聞より引用)

どれほど防犯センサーの性能を熟知していたとしても、検知させないように侵入することは不可能に近いにもかかわらず侵入され、盗まれている。
そこに「どうやって」というなぞが残ります。

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