防犯ブログ

  • 侵入手口(マンション)
2009年09月03日 無施錠窓から腕を突っ込みドア解錠。100件空き巣?

「窓から腕を突っ込みドア解錠」という侵入手口での空き巣を100件行なったと思われる窃盗犯が逮捕されました。

●アパートの部屋から現金約80万円を盗んだとして、警視庁捜査3課は常習累犯窃盗の疑いで、住所不定、無職男(47)を逮捕した。
玄関ドア近くの無施錠の窓を開け、格子間の約7センチのすき間から腕を突っ込み、ドアを解錠していたという。

 同様の手口でアパートを狙い、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県で約100件の空き巣(1000万円相当)に関与したとみられる。発覚を遅らせるため、逃げるときには再び玄関を施錠していた

 逮捕容疑は8月18日、千葉県市川市のアパート2階の男性会社員(50)方に侵入、タンスの中にあった約80万円を盗んだとしている。
(9月3日 産経新聞より引用)


「玄関ドア近くの無施錠の窓を開け、格子間の約7センチのすき間から腕を突っ込み、ドアを解錠」
アパートの構造を考えてみてください。扉の横に窓があり、格子が付いている・・という構造になっているアパートはたくさんあります。

格子があるために安心して施錠をしていない入居者が多いため、この男のように格子の隙間から手を入れてドアを開けて侵入する手口で100件もの空き巣による窃盗が成功しているのです。
そして、この男は侵入した形跡を消すためにドアを締めて逃走しています。
そうなるとこの手口では外観上わかりません。(引き出しなどをきちんと元に戻してたんす預金などだけを盗むと何日も犯行に気がつかないということにもなる可能性があります。

まず防犯対策としてすることは、
●窓の無施錠(施錠しない状態)をやめる。必ず施錠する。特にトイレ、風呂場の窓。
●格子を過信しない。今回のように手を差し入れたり、外から簡単に外したりする。中には
数十センチの隙間から侵入するという窃盗犯もいるため注意が必要。格子は防犯性能の高いタイプで、外から簡単に外せない特殊ビスのものに変更する。
●窓・扉には補助錠を追加する。窓ロックなど抑止効果の高いタイプを推奨。
●窓・扉開閉検知センサーを使用した「侵入警戒システム」を設置する。
●アパート全体が「防犯意識が高い」防犯環境を作り上げる。死角がないかを確認し、死角には補完するための防犯カメラなどを設置する、人感ライトを設置するなどを行い、犯行しにくい環境を作り上げる。

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