防犯ブログ
- 侵入手口(事務所)
2009年09月25日
事務所荒らし300件。事務所への侵入窃盗手口分析
平成21年上半期の一般事務所への侵入窃盗認知件数は1万0951件。
その事務所専門に泥棒を繰り返していた男が逮捕されました。
●会社事務所に侵入し現金を盗んだとして、東京都豊島区池袋、無職男(43)が7月、窃盗などの容疑で警視庁池袋署に逮捕され、8月に起訴されていたことが分かった。
「生活費を稼ぐため、01年ごろから首都圏や愛知県など1都8県で約300件の事務所荒らしをやった」と供述したという。同署は被害総額が約2億円に上るとみて、裏付けを進めている。
逮捕容疑は、6月4日午前1時〜2時半ごろ、豊島区西池袋の会社事務所に侵入、金庫をバールなどで壊し、中にあった現金約102万円を盗んだとしている。
容疑者は7月13日、豊島区南池袋の路上で職務質問を受けた際、リュックサックの中に工具類を所持していたとして特殊開錠用具所持禁止法違反容疑で現行犯逮捕された。調べの中で6月の事務所荒らしへの関与を認めたという。
(9月18日毎日新聞より引用)
一般事務所への侵入の内、最も多いのが「ガラス破り」で48.4%。次が「ドア錠破り」12.2%、「無締まり」17.1%、「その他」10.5%、「合鍵」3.7%と続きます。「サムターン回し」は0.5%の55件、「ピッキング」は0.1%の15件と非常に少数派です。
侵入口を分析すると、窓が37.3%、表出入り口が36.2%、その他の出入り口が19.3%、非常口1.9%となっています。
事務所の防犯対策を考える場合には、窓、表出入り口の対策を実施することが重要であることがわかります。
以外と多いと感じたのが侵入口不明で300件2.7%。300件もがどこから侵入されたか不明のまま被害に遭っているのです。
破壊行為がわからないような巧妙な手口で侵入したのか、侵入形跡を消し去ったのか・・犯行が気付かれるのを遅らす目的ではないかと考えます。
又、過去に努めていた人間が合鍵の場所を知っていて・・といったことで侵入した事例もあるのではないかと推測します。
合鍵を元の場所に戻せばまったく侵入口がわからないということになります。合鍵を係りの人の机の引出しなどに保管するのは絶対に避け、人の出入りがあった場合には錠前も保管場所も変更しましよう。
事務所の防犯対策としては、窓・扉に窓扉侵入検知センサーを取り付け、こじ開けを検知した瞬間にベル、サイレンなどの音による威嚇撃退を行うと同時に、管理者の携帯電話などにメール送信、その後音声送信をするというシステムです。
それでも建物の中に侵入しようとすると室内侵入検知センサー(パッシブセンサー)が検知し、検知している間中ベル、サイレンを鳴らしつづけます。
泥棒に建物内に入れさせない方法です。
この方法であれば、セキュリティシステムの制御を行うカードもフェリカカードが使用でき、携帯電話でも行うことができます。又万が一従業員が突然辞めた場合も登録していたカードや携帯電話をすぐに失効させることで使用不可にすることができます。
自主機械警備システムNEXT