防犯ブログ

  • 犯罪手口
2009年09月09日 泥棒の不在確認もいろいろ。馬主、空港の手荷物ネームプレートから。

「空き巣」は、家人が不在の時に侵入する窃盗手口です。そのために「不在確認」を行います。
一般的な「空き巣」の行う「不在確認」方法は、
●インターホンを鳴らす。
●電話をする。
●小石を窓に投げる。
●建物の外観から推測する(郵便受けに郵便物が溜まっている。洗濯物が干しっぱなし。雨戸が締めっぱなしなど)
●留守電のメッセージから判断。

ちょっと変わったところでは
●新聞の訃報欄で葬儀の家を狙う。
●新聞社に新聞配達を旅行などで止めた家を狙う。

ところが、ちょっとびっくりするような「不在確認」をしていた事例がありますのでご紹介します。

●窃盗男を逮捕 被害者所有の競走馬で不在確認 (9月8日 産経新聞より引用)
資産家の女性方に侵入し、現金約320万円を盗んだとして、警視庁捜査3課は窃盗の疑いで、札幌市中央区大通東、無職男(71)を逮捕した。
競走馬の売買を通じて約20年前に被害者の女性と知り合い、女性が所有している競走馬の出走予定を新聞で確認し、不在を確認していたという。容疑者は知り合いの住所不定、無職男(35)=窃盗罪で起訴=ら男2人に、「女性は資産家だ」などと情報を提供していたという。
逮捕容疑は、湯浅容疑者らは4月6日、東京都大田区内の不動産管理業の女性(80)方に侵入し、現金約320万円とネックレス(約15万円相当)を盗んだとしている。

●空き巣:成田空港で名札見て、住所と不在確認 窃盗容疑で男逮捕−−県警 /群馬(9月2日 毎日新聞より引用)
県警捜査3課などは1日、成田空港から出国する旅行者の手荷物のネームプレートで住所を確認し空き巣に入ったとして、千葉市稲毛区黒砂3、自称会社役員男(55)を窃盗容疑で逮捕した。
 逮捕容疑は、8月10日午前1時ごろ、東京都足立区の男性税理士(61)宅に侵入し、キャッシュカード1枚と玄関の鍵4本を盗んだとしている。8月8日、同空港からハワイに出かける税理士夫妻の手荷物のネームプレートを盗み見て住所を確認していた。他にも空港内の外貨両替所などで、他人が書類に記入している住所をのぞき見るなどし、海外旅行中の留守宅を狙った可能性があるとみて調べる。

わざわざ成田空港にまで行って手荷物のネームプレートを盗み見てその住所に盗みに入る。
非常に手の込んだ手口ですが、確かに確実に何日間かは無人となる可能性が高いですから、空き巣のターゲットとしてはピッタリなのだと思います。

空き巣対策としては、
「不在である」ことを知られないようにする、ということが最も重要です。
そのためには、
●郵便物や新聞は長期不在の場合は止めておく。
●洗濯物は室内の外から目につかない場所に干す。
●留守番電話には「留守」というメッセージを入れない。
●室内照明をタイマーなどで夕方になると点灯するようにする。または、一部の照明をつけたままにしておく。
●ラジオをつけたままにする。
●窓・扉には補助錠を設置する。
●錠前は破壊工作に強いタイプのものに交換する。
●防犯システムを完備していることを建物外部からすぐにわかるように目立つところにセキュリティキーパーや設置シール、防犯ベル、防犯カメラなどを設置する。
●扉・窓に開閉検知センサーを設置し、不審者がこじ開けようとするとベルやサイレンで威嚇撃退するとともに携帯電話に通報される防犯システムを設置する。
●敷地内に入ったり、窓に近づいた時点で検知できる外周警備システムを設置する。
●死角になる窓や扉がないかどうか確認し、見通しをよくする。植木の選定、高い塀から低いフェンスへの変更。

空き巣被害の実情と防犯対策

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