防犯ブログ

  • 侵入手口(マンション)
2009年10月01日 モンゴル人の空き巣。マンション中高層専門に屋上からベランダに外壁伝い侵入。

またも「スパイダーマン」。
モンゴル人の空き巣男が逮捕されましたが、その侵入手口には本物の「スパイダーマン」もびっくりです。

●マンション7階のベランダから室内に侵入し、ノートパソコンなどを盗んだとして、警視庁捜査3課は窃盗などの疑いでモンゴル国籍で東京都アルバイト男(25)を逮捕した。「生活が苦しく、盗んだものは秋葉原で売った」と容疑を認めている。

6月中旬以降、江東区などでマンションの中高層階ばかりを狙った約50件の空き巣事件が発生しており、容疑者の関与を調べている。

容疑者は8月18日夕から19日未明までの間、江東区有明のマンション7階の女性会社員(28)方に侵入。ノートパソコンなど5点(時価計9万円相当)を盗んだ疑いが持たれている。

屋上から外壁をつたって、最上階の7階の部屋に侵入。その後、盗んだテレビなどを女性の部屋にあったシーツにくるんで、再び屋上まで外壁をよじ登ったという。
(9月30日 産経新聞より引用)

マンションの場合、一般的には1階、2階が空き巣などに狙われやすいのですが、以外に多いのが「中高層」のマンションの高層階の被害です。
今回の空き巣と同じように、一旦屋上まで上り、ロープを伝ったり、隣の外壁を伝ったりして下の階のベランダに下りて、「無施錠」のベランダの窓から、又はガラスを割って侵入、ベランダを伝って隣の部屋に侵入・・を繰り返す空き巣が多いのです。
平成20年4階以上の共同住宅の侵入窃盗認知件数は1万0638件。
その内29.5%が「無締まり」つまり施錠忘れ、施錠していないところからの侵入です。いかに中高層マンションが「防犯意識が低いか」がわかります。
「ガラス破り」が28.2%。ベランダのクレセント錠が防犯面ではいかに弱いかがわかります。簡単にガラスを割ってそこから手を突っ込んでクレセント錠を開けて侵入しているのです。
「合鍵」が10.1%、郵便受けなどに合鍵を置いていたり、どこかでその部屋の合鍵を作られての侵入です。

侵入口としては「窓」が45.3%、「表出入り口」が45.7%。
窓、表出入り口の2箇所をいかに強化し、侵入されないようにするかが重要です。
特にオートロックの設置されたマンションは「侵入されない」と変に安心して無防備になっている嫌いがありますが、大きな間違いです。
窓、扉には補助錠を設置する、というのは最低限の対策です。
窓・扉開閉検知センサーを設置し、侵入があった時点でその場でベル・サイレンで威嚇撃退するとともに、メールで異常発生を瞬時に知ることがマンションの防犯対策の基本です。

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