防犯ブログ
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2009年10月05日
愛知県で「金庫破り」相次ぐ。「金庫破り」に対する防犯対策
名古屋市内で2件 金庫をこじ開けられたり、金庫ごと持ち去られる高額窃盗事件が発生しています。
●金庫の710万円盗難 名古屋の楽器卸売会社
24日午前7時半ごろ、名古屋市天白区焼山の楽器卸売会社の本社ビルが荒らされているのを出勤してきた男性社員(36)が見つけた。社員らが確認したところ、3階の鉄製耐火金庫(重さ約250キロ、縦横約50センチ、高さ120センチ)がバールのようなものでこじ開けられ、会社の運営資金など現金計約710万円がなくなっていた。
愛知県警天白署は窃盗事件として調べている。
ビル1階出入り口のガラス製扉の鍵がこじ開けられ、2、3階の事務所と4階の社長室に物色の跡があったという。23日午後7時ごろに社員が帰宅した際は異常はなかった。ビルには防犯システムや警報機などは設置されていなかった。
●現金400万円入り金庫盗まれる 愛知のレストラン
23日午前3時15分ごろ、愛知県日進市岩崎台のレストランで警報機が鳴っていると警備会社から110番があった。
県警愛知署員が調べたところ、現金約400万円入りの鉄製耐火金庫がなくなっていた。
同署は窃盗事件とみて捜査を始めた。
愛知署によると、金庫は縦横約30センチで重さ約30キロ。従業員休憩室に置いてあった。勝手口のドアがこじ開けられていた。
2件ともに「扉がこじ開けられて」侵入されています。
金庫の現金を狙って、警備会社のシステムや防犯システムが設置されていない事務所ではその場で「金庫破り」。金庫はバールなどでこじ開けられています。そして、警備会社のシステム設置先では警備員が駆けつける時間までに犯罪を完了させるため金庫ごと持ち去っています。こうした手口の場合、盗まれた金庫は人里離れた山奥などで大型器具を使用して開けられ、中の現金や金目のものだけを盗んで放置されます。
金庫は、バールなどでこじ開けられる他、「背面破り」などの方法で金庫破りをされることもあります。
金庫破りの発生場所としては、約半数が会社・事務所で、次に飲食店、商店の順になっています。
「金庫破り」の特徴としては下記があります。
●組織化・・・金庫破りの55.7%が2人組以上の複数犯。6人組以上が4.5%。
●来日不良外国人による犯罪が増加。
●広域化・・・2都道府県以上で犯行を重ねたのが全体の29.7%(事務所荒しは10.1%、出店荒しは7.6%)
●同じ地区で数件連続して発生。
●逃走手段は車。80.1%が自己所有車両や盗難車で逃走。
●金庫破りは複数犯で、車を使って広域に犯行を重ねている。
●チェーン店のスーパーストア、ファミリーレストラン、薬局などの同一業者を対象とした据付金庫の搬出、破壊被害が多発。(レイアウトが同じで、金庫保管場所も同じことが多いため)
●電動工具や刃幅の広いバール、ジャッキなど破壊用具を使用。
●警備会社システムが設置していることを承知して、警備員が到着前の短時間で金庫を搬出する。ストップウオッチを持参した見張り役がおり、5分経過すると犯行途中でもあきらめ逃走する。中には「3分勝負」の連続金庫破りも。
●金庫内の手形、現金、商品券を盗む。通帳、キャッシュカードを使用して預金を引き出す。
●「警報器のついていない事務所」を狙った金庫破りもある。
「金庫破り」に対しては、建物内に入られない、犯行を継続させない防犯システムであることが重要です。
そのためには、侵入された時点でベルやサイレンで侵入者を威嚇撃退することが大切です。(多くの警備システムにはその場で威嚇撃退用の防犯ベルやサイレンなどが設置されていない状態であるのは残念なことです)
金庫破りに最適な防犯システム