防犯ブログ
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2009年10月09日
中国 鉄道のレール泥棒逮捕 廃品業者に売却していた
河南省鄭州市で鉄道のレールを盗んでいたとして男2人が9月27日、巡回中の警察官に身柄を拘束されました。
2人は過去1カ月間で同様の犯行を5回も繰り返しており、いずれも廃品回収業の女に売却していました。
9月29日付で大河報が伝えました。
同紙によると、鄭州恵済公安分局に所属する警察官2人が9月27日に同省固城村を巡回しているとガスガンで鉄道のレールを切断している男に出会いました。
このほかにも男2人が切り出したレールを自動車に乗せていたということです。
これに対して警察官は現場付近がスペア用の線路だったことから不信感を抱いて職務質問を実施。
すると全員が退散したためこのうち2人を捕まえました。
取り調べに対して拘束された2人は「同様の犯行を過去1カ月間に5回も繰り返しており、いずれも廃品回収業の女に売却していた」と供述しています。
このため贓物を買い取った容疑で廃品回収業を営む女も拘束しました。
<9月30日14時44分配信 サーチナより>
中国で発生した鉄道のレール泥棒事件ですが、もしレールを盗んだことによって列車が脱線などすれば大惨事になっていました。
そうなると、ただの金属盗ではすまないでしょう。
刑罰が過激な国だと死刑も十分ありえるのではないでしょうか・・・。
半分錆びついているような鉄道のレールが金属としてどれくらい価値があるのか分かりませんが、結果として多くの人を殺してしまいかねないこの犯行にそれだけリスクを冒す価値があるとは思えません。
この泥棒が頭を使っていなかったのは明らかですが、普通、泥棒は犯行に対してリスクを考えます。
その犯行によってどれだけ対価を得ることができるのか。
防犯対策がきちんとされた事務所に狙いを絞って侵入したのはいいけれど、何も盗るものがなかった。
これでは危険を冒して侵入した甲斐がありません。
防犯センサーが作動し、誰かに見つかったり、最終的に警察に捕まるリスクだけが発生したようなものです。
泥棒はそのようなリスクは冒しません。
事前に侵入するターゲットを選びます。
何も対策をしていないような呑気な家や事務所を狙います。
扉や窓をバールでこじ開ければ一発です。
建物が無人であればやりたい放題犯行が行えますし、人がいても、深夜みな寝静まっている時なら平気で侵入する泥棒もいます。
この泥棒のターゲットにならないようにすることが我々ができる防犯対策です。
対策されている家にはあえて侵入することは少ないという泥棒の習性を利用し、事前の防犯対策を行うことによって、犯行のターゲットから外れる効果が期待できるのです。
抑止力強化(狙わせない)