防犯ブログ
- 侵入手口(事務所)
2009年10月20日
3分間で金庫ドロ
侵入窃盗は「短時間」が当たり前の時代ですが、わずか3分間で事務所から大型金庫ごと持ち去った泥棒が福岡で表れました。
●金庫ドロ:3分間で盗む 福岡の薬品販売会社から
18日午前2時10分ごろ、福岡県宗像市村山田の薬品販売会社の警備システムが作動し、県警宗像署員らが駆けつけると、営業所内から現金82万円などが入った金庫(高さ62センチ、幅42センチ、奥行き44センチ)がなくなっていた。警備会社が異常を知ってからわずか約3分間の"早業"。同署は窃盗事件として調べている。
警備会社の防犯センサーは午前2時10〜12分の間に(1)窓が割れた時(2)事務室に何者かが侵入した時(3)正面玄関が開いた時−−の3回反応。署員が同17分に現場に到着した時は誰もいなかった。営業所は平屋建てで、侵入したとみられる会議室の窓が割られ、事務室の書類倉庫内にあった金庫がなくなっていた。
センサーの反応から、犯人は正面玄関の鍵を内側から開けて逃走した可能性があるという。金庫には預金通帳や印鑑も保管されていた。営業所は17日午後9時50分ごろに所長が施錠して退社した後は無人だった。
(毎日JP10月18日)
警備会社のシステムにはその場で侵入者を威嚇するベルやサイレンなど威嚇装置が設置していなかった可能性があります。
この泥棒に限らず、泥棒の犯行にかける時間は短縮しています。
●5分以内に犯行を終える(29%)
●5〜10分以内(40%)
●10〜15分以内(9%)
●15〜20分以内(16%)
●その他(6%)
(出典:警視庁生活安全課飼料/都市防犯研究センター資料「逮捕者への調査結果」)
こうした短時間化した泥棒に対しては、その場での音による威嚇撃退や霧による視界を遮るといった方法が効果的です。
音や光は「自分の顔を誰かに見られる可能性が高くなる」ことを意味し、多くの泥棒が嫌がります。
上記の「逮捕者への調査結果」でも、「非常ベルに対する認識」に対して
●非常に気になり避ける(87%)
●やや気になり場合によっては避ける(11%)
●外して侵入(2%)
となっており、多くの侵入者が避ける傾向にあります。
こうした泥棒の特性を駆使して「短時間化」した泥棒にも効果があるのが
自主機械警備システムNEXTです。
●侵入検知センサーは二重警戒以上。建物の中に入る前に検知し、瞬時に大音量のサイレン・ベルで威嚇撃退。
●同時に、瞬時にIP回線を通じてメールにて異常発生を5箇所に同時に送信。その後アナログ回線で音声にて異常発生を通報。(IP回線はアナログ回線に比べ通報時間がかからず、異常発生を検知した数秒後には異常発生をメールで知ることができます。)
といった方法で、その場で泥棒の最も嫌がることを実施して犯行を継続できないようにするとともに、最も早く異常発生を知ることができるシステムです。