防犯ブログ
- 自動車盗難
2009年11月18日
トラクター専門ベトナム窃盗団。1台3万円で売却
農業用トラクターを狙って窃盗を繰り返していたベトナム人の窃盗団が逮捕されました。
●県内や関東近県で農業用トラクターを狙い盗みを繰り返していたとして、県警捜査3課など合同捜査班は16日、足利市福居町、ベトナム国籍で無職A(39)▽同国籍で無職B(25)の両被告=共に窃盗罪で起訴=を窃盗容疑で逮捕したと発表した。
県内のトラクター盗被害計30件(総額約3800万円相当)への関与を認めており、埼玉や茨城でも数十件の犯行に関与しているとみて追及している。
逮捕容疑は9月24日夜〜25日未明ごろ、下野市の農業男性(74)方西側の畑に止めてあった、トラクター1台(100万円相当)を盗んだとしている。
両容疑者は盗んだトラクターを茨城県内の解体所に持ち込み、1台約3万円で売却。トラクターは一度解体され、その後、海外に輸出されていたとみられる。
(11月17日 毎日新聞より引用)
農業用トラクターは、畑や田んぼなどに止めておくことも多く、納屋に止めてあったとしても施錠があればいい方です。
「トラクターが盗まれる」という意識は農家の方にはなかったと思われます。
そうした防犯意識の低い部分が窃盗団に漬け込まれたのでしょう。
彼らにとっては、3万円が畑に放置されている、と見えたに違いありません。
今回はトラクターでしたが、運送会社のトラックや建設会社の重機なども盗まれ、同じように換金されます。
そして部品にばらされて海外に販売され、海外で再び組み立てられる・・・。
又、建設会社の重機はATMを狙うときに使用されたり・・といったこともあります。
トラクター、トラックも含めた自動車盗は平成21年上半期、13470件発生しています。
発生場所は駐車場が多く、被害時にエンジンキーがメーンスイッチに差し込まれていたか、運転席又はその周辺に放置されていた状態で盗まれたのが27.6%となっています。
被害自動車の還付率は29.0%。
オートバイ盗は平成21年上半期で40230件、対前年同期で11.6%の増加です。
キーがある状態で21.4%が盗まれています。還付率は38.1%。
大阪では「ハーレー」盗んだ台湾人窃盗団が逮捕されています。(11月14日 産経新聞より引用)
●米国製の大型オートバイ「ハーレーダビッドソン」を盗んだとして、大阪、兵庫両府県警が台湾人の男3人を窃盗の疑いで逮捕していたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。大阪、兵庫などではハーレーが盗まれる事件が相次いでおり、両府県警は密輸出を目的とした窃盗団が暗躍しているとみて捜査。窃盗団の一員とみて調べている。
男らはすでに起訴され、いずれも堺市中区の無職の3被告。被告らは10月1日、神戸市灘区の歩道に止めてあったハーレー1台(130万円相当)を盗んだとされる。
自動車などの部品狙いは平成21年上半期で38007件。
ミラーやバンパー、タイヤなど部品を盗まれると、そのままでは営業に使用することができず、信用問題にも繋がります。
こうした自動車、オートバイ、トラクターなどが狙われていることをまず知っていただき、盗まれないようにどうすべきかを考える(防犯意識を持つ)ところから防犯対策はスタートします。
そして、「目」「音」「光」「時間」の泥棒が大嫌いな4原則を駆使して、泥棒が嫌がる環境を作っていく事が大切です。
例えば「人感ライト」。人があるエリアに入ると自動的にライトが点灯し、いなくなると自動的に点滅します。この「光」は、普通の善良な人にとってはむしろ夜間明るくて便利・・と感じられるものですが、泥棒にとっては「周囲から自分の姿が見えやすくなる」つまり「人目につきやすい状態」ということになり、防犯効果があるのです。
しかし、人感ライトだけでは、「明かりがついていても誰にも出くわさない」(人目にはつかない)と考える泥棒も中にはいます。そうした泥棒に対して、人感ライトの下に防犯カメラが付いていると「自分の姿が録画されている」ということになり、より防犯効果が上がります。
そして自動車盗難防止装置などが設置されていれば、「音」が出ますので、より周囲から見られる可能性が高くなるためより泥棒は嫌がる・・つまり防犯効果が高くなるのです。
このように、防犯対策はいくつかを組み合わせて効果をより上げていくことが重要です。
駐車場自体を「防犯駐車場」にするというのも、狙われにくい環境を作るということになります。
予算とリスクを考えながら、できることから取り組んでいくこと。
そして、防犯意識を忘れない事。ぜひ取り組んでみてください。