防犯ブログ
- 侵入手口
2009年11月25日
中津川の青邨記念館で絵画、掛け軸が盗まれる。
展示している絵画と掛け軸が盗まれる被害が岐阜県で発生しました。
●24日午前0時50分ごろ、岐阜県中津川市苗木、日本画家前田青邨(せいそん)(1885〜1977)の作品を展示した青邨記念館で、絵画と掛け軸が盗まれたと警備員から110番があった。
県警中津川署によると、絵画「富士」と掛け軸「鮎(あゆ)」(計2200万円相当)が盗まれており、同署は窃盗事件として捜査している。
同日午前0時半ごろ、防犯装置が作動し、約10分後に警備員が駆け付けたところ、正面玄関の入り口が壊され、展示ケース2カ所のガラス2枚が割れているのを見つけた。
(11月24日時事通信より引用)
記念館の正面玄関口を壊して建物に侵入し、展示ケース2箇所のガラスを割り、展示してあった絵画及び掛け軸を盗んでいます。
警備会社の契約先で、その場での音による威嚇撃退はしていなかった可能性が高いのではないかと推測します。
この場合、建物に夜間近づいた時点で音声による警告、玄関、窓のこじ開けをされた時点でベル・サイレンによる威嚇撃退をすることで中にまで侵入して、絵画や掛け軸を盗むということにならない可能性も出てきます。
「コラー」といった声で直接威嚇をされたらそのままその場所に留まって犯行を継続するということは普通できません。
まして、見上げると防犯カメラが設置されているとなると、自分の姿が録画されているということですので威嚇効果が高くなります。
泥棒は自分の犯行が気付かれてしまったということ、姿を録画又は人に見られることを極度に嫌う傾向にあります。警備員の駆けつけサービスはどうしても約10分程度は経過することが多くなります。
ですので、それに頼り切るのではなく、その場で泥棒が嫌がることをどれだけ実施して泥棒がその場で犯行を継続できないようにするかを考えることが重要となります。
絵画を持ち去ろうとした瞬間に検知する傾斜センサ-なども、屋外、窓・扉、部屋という警戒ラインの最後に重要物としてあるとより安心になります。
美術館博物館の防犯システム