防犯ブログ
- 犯罪手口(寺社仏閣)
2009年12月09日
国重文仏像盗 容疑の男逮捕 福岡・早良署
仏像盗難が相変わらず各地域で増えていますが、福岡では盗まれた仏像が見つかりました。
●福岡市城南区の寺院・油山観音で10月に国指定重要文化財「木造聖観音坐像(しょうかんのんざぞう)」が盗まれた事件で、福岡県警早良署は8日、窃盗と建造物侵入の疑いで、福岡市早良区野芥2丁目、人材派遣会社員男(43)を逮捕した。同署は観音像を押収したが、同時に盗まれた青銅製の鏡、台座は見つかっていないという。現場の足跡から、同署は共犯がいるとみて調べる。
逮捕容疑は10月3日午後5時半ごろから翌日午前6時前にかけ、油山観音本堂に侵入。観音像など計3点を盗んだ疑い。
同署によると、11月に関西で開かれた古美術商向けのオークションに観音像が出品されたことが、業者の通報で判明。出品業者に観音像を持ち込んでいた容疑者が浮上した。
容疑者は「仏像を関西方面に運んだのは間違いないが、盗んではいない」と容疑を否認しているという。
同署によると、容疑者は仏像マニアではなく、転売目的で盗んだとみている。
観音像は、一部修復され、磨かれた跡があるという。
木造聖観音坐像は高さ78・7センチで、ヒノキの寄せ木造り。福岡県などによると、南北朝時代に作られたとみられ、1950年に国の重要文化財となった。
(12月9日西日本新聞より引用)
観音像は高さ約79センチ、重さ約3キロ)。前にあった青銅製の鏡は直径約25センチ。3点を盗んだとされています。
結構な大きさ、重さのあるものをどうやって目立たたせずに持ち出したのかは不明ですが、見つかって本当に良かったと思います。
今回は持ち込まれた業者からの通報で犯人逮捕にまでつながりました。
しかし、無人寺などの場合、盗まれてから盗まれたのに気が付くまで時間が経過していることも多いのが現状です。
その間に善意の第三者に販売されていると、見つかったとしてもそれを買い戻すのに複雑な手続きと多くのお金が必要となります。
又、盗まれ、流通する途中に破損する可能性もあります。
やはり「予防」で盗まれないようにすることが必要です。
お寺の場合には、敷地全体を警備する場合と、ポイントだけ例えば仏像、賽銭箱を守る、ある一定のエリアを守るという方法があります。
いずれの場合にも、防犯診断を実施して脆弱性をきちんと把握した上でのシステム設置をお勧めします。
寺向け防犯システム