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2009年12月11日 高級自動車窃盗団のアジト「ヤード」80箇所。兵庫県

高級自動車盗難の外国人窃盗団のアジトであり、解体作業などを実施する作業場でもある「ヤード」。
この「ヤード」が兵庫県だけでも80箇所もあったというから驚きです。

●兵庫だけで80カ所...外国人窃盗団"要塞"で高級車解体・輸出
 兵庫、大阪など7府県警が26日、一斉捜索に着手した「ヤード」と呼ばれる外国人車両窃盗団の大規模アジト。コンテナを積み上げて囲われた外観は"要塞(ようさい)"のようだ。県内だけでも約80カ所のヤードが確認されており、捜査当局は不法入国外国人らによる犯罪の温床になっている事態として重視。27日にも全国初の「ヤード対策本部」を設置して、車両窃盗の撲滅を図る。

 ■港に近い田園地帯を拠点

 外国人による車両窃盗団が横行する背景には、日本製の自動車が、開発途上国などの荒れ地にも耐える高性能を持つため、高額で売買されるためだ。

 かつてはトヨタの「ランドクルーザー」など、特定の車種を狙う国内の窃盗団が、外国人ブローカーと売買するケースもみられたが、被害が相次ぎ車両のセキュリティー機能が向上。港湾でのチェックも厳しく、盗難車の海外輸出は難しくなった。

 このため、盗難車と特定されないよう盗んだ車両を解体して部品として輸出する手法に変化。また、ヤードが兵庫県内に集中しているのも、神戸港に近いうえ、比較的高速道路が整備され、山間部が都市部に近いなどの地理的条件もあるとみられる

 ■コンテナで目くらまし

 大半のヤードは住宅街から離れた空き地などが使用されており、盗難車は大型コンテナに隠され、内部で解体されるため人目に付かない。この日捜索を受けた「ヤード」も、入り口には中古車販売会社や古物商の看板が掲げられ、資材置き場のように「偽装」されていた。

 兵庫県警などは外国人窃盗団の摘発を進める中で、こうしたヤードが犯行の拠点となっている実態を把握。
26日の一斉捜索を契機に「ヤード対策本部」を設置し、今後約80カ所あるヤードを順次捜索するなどして外国人窃盗団を根絶させることにしている。

 県警の捜査幹部は「対策本部でヤードについての情報を収集を進め、不法行為の取り締まりを徹底していきたい」と話している。
(11月26日 産経新聞より引用)

自動車を盗み、解体し輸出する。そういう手口で驚くほど多くの自動車が国外に持ち出されています。
平成20年年間では27515件、平成21年上半期でも13470件発生しています。
被害額では、200万円未満が平成20年21381件(77.7%)、200〜300万円未満が2519件(9.2%)、300万円以上が2363件(8.6%)。自動車盗というのは被害額が大きいのが特徴です。

駐車場に駐車中が58.9%、路上が9.7%となっています。

自動車盗をした後、輸出するための解体場所及び商品?保管場所が「ヤード」なのです。
なんかアリが巣に大きな獲物を持ち運ぶような感じですが、その「ヤード」を徹底的に叩きつぶすことも自動車盗難を減らす一つの方法だと思います。

県警などはこれまでに海外で人気のトヨタ「ハイエース」を主に狙ったアフリカ系外国人を中心とした窃盗団のメンバー43人を窃盗容疑などで逮捕。窃盗団がヤードに盗んだ車両を集め解体していたことを突き止め、ヤード内部を捜索し、容疑を裏付けるとともに組織の全容解明を進めています。

 一斉捜索は、7府県警の捜査員が協力し、約250人態勢。神戸市西区神出町勝成のヤードには午前10時10分過ぎに捜査員が入り、コンテナや事務所を捜索。内部にはエンジンやタイヤなどが散乱、数人の外国人から事情を聴いています。
非常に大規模な捜索が行われたようです。

自動車盗の被害に遭わないためには駐車場は防犯性能の高い駐車場を選び、自動車盗難装置を設置するなどして自衛することが必要です。

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