防犯ブログ

  • 侵入手口
2010年02月10日 仏壇の現金だけを狙う泥棒 東京都江東区で約50件

民家に侵入して現金を盗もうとしたとして、警視庁捜査3課は住居侵入や窃盗未遂の疑いで、住居不定、無職、林兼夫容疑者(64)を逮捕しました。
同課によると、林容疑者は容疑を認め、「稼ぐためにやった」と供述しています。

同課によると、林容疑者は犯行の際、室内の仏壇を必ず物色。物品は盗まず、現金だけを狙うという。
同課は手口などから昨年6月以降、東京都江東区などで空き巣約50件(被害総額約600万円相当)に関与したとみています。

逮捕容疑は今年1月10日、同区内に住む病院事務員の女性(60)の自宅1階の窓ガラスをこじ開けて室内に侵入し、現金を盗もうとしたとしています。
<2月9日13時14分配信 産経新聞より>

仏壇の金狙いに特化した泥棒の手口です。
物品は盗まず、現金だけを狙うというのも犯行の短時間化をはかり、捕まりにくさを追求した結果でしょうか。
物品だと現金化など売りさばくときに盗品だと分かってしまう危険性があるという判断かもしれません。
侵入後はまず仏壇を探し、そこに現金があるかどうかを確認していたとみられ、ということは仏壇に現金を置いている人が非常に多いということでしょう。

一般住宅に大金を保管しておくことは危険です、と何度かこのブログでも紹介しましたが、特に高齢者の方など金融機関に預けず、自宅に現金で保管している人が非常に多いのが現実です。
先日、80代の認知症の女性が買い物用の手押し車に現金7000万円を入れたまま徘徊していたというニュースがありましたが、このように全財産を現金で自宅に隠しているような人も多いのではないでしょうか。

泥棒にとってはこのような高齢者宅は格好のターゲットとなります。
今後、高齢者社会が進み、このような家が増えてくると高齢者を狙った犯罪も増加するとみられます。
この時に、自宅に防犯システムや監視カメラが設置されていると、泥棒がターゲットから外す可能性が高くなります。
防犯対策がされている家を狙うより、別のもっと無防備な家を狙った方がリスク(危険性)が低いからです。
泥棒などの犯罪者が最も恐れるのは犯行が発覚し、自らが捕まることです。
これを避けるための努力・労力は惜しみません。
それを逆手にとった防犯対策が有効となります。

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