防犯ブログ
- 犯罪手口
2010年02月16日
自販機荒らし兄弟 兄は現行犯逮捕、弟も雪の足跡で逮捕
北海道警深川署は14日、旭川市台場2の3、無職渡辺浩昭容疑者(46)を特殊開錠用具所持禁止法(ピッキング防止法)違反容疑で現行犯逮捕し、同居する弟の無職浩二容疑者(39)を窃盗未遂容疑で緊急逮捕しました。
浩昭、浩二両容疑者は容疑を認め、「昨年4月から自販機荒らしを100件くらいやった」と話しているため、同署が裏付けを進めています。
発表によると、浩昭容疑者は同日午前2時10分頃、深川市内の自販機付近で窃盗目的でバールを所持し、浩二容疑者はこの自販機から現金を盗み出そうとした疑いです。
パトロール中の同署員が不審な様子の浩昭容疑者を見つけて職務質問しました。
所持品から解錠器具が見つかり、雪の上に別人の足跡があったため、警察官十数人で足跡を追跡しました。
約4キロ離れた田んぼを逃走中の浩二容疑者を見つけました。
<2月15日0時28分配信 読売新聞より>
屋内・半屋外に設置されている自動販売機が被害に遭うことは非常に多いようです。
通常、泥棒の被害に遭いそうな物には保険をかけることが多いですが、自動販売機への保険は引き受け自体を保険会社があるようです。
安い保険料で引き受けても、被害に遭ったときの保険金支払いがそれ以上となれば保険会社としては赤字になります。
それが頻繁に発生すると、特定の業種や物の引き受けは断るというのも当然でしょう。
屋外に置いてある物を守るのは難しいです。
その物の周囲に防犯センサーなどを張り巡らせて、そのエリア内への侵入を防ぐことはできますが、平時はお客さんが利用する自動販売機のような物を守るのは特に難しいのが現状です。
お客さんなのか犯罪者なのかを一瞬で見分けることは不可能です。
最初はお客さんであっても、途中から気が変わって犯罪者に変わるということもあります。
その対策として、防犯カメラを設置したり、自動販売機に内蔵されているタイプのものもありますが、それ自体が壊されるという被害も発生しています。
すぐに効果が出ることではありませんが、犯罪を起こしにくい環境をつくるという地道な対策があります。
地元のボランティアの方や警察官が巡回し、挨拶などを含めて声掛けを積極的に行う。
不審者に対しては警察官が職務質問を行う。
住民の方たちが常に防犯意識を持ち、犯罪者に対して厳しい態度を示し続けることで、犯罪者にとって、ここは犯罪を起こしにくい、ここはやめて別の場所を探そうと思わせるような環境をつくるということです。
また、犯行に使われる可能性が高い器具の販売や不法所持している場合の厳罰化なども必要ではないでしょうか。
仕事などで使わない人でもインターネットやリサイクルショップなどで簡単に購入できてしまうのは問題です。
ガラスや扉をこじ開けられる際、「バール」のようなものでこじ開け、というニュースをよく目にします。
これをそのまま放置するのは大きな問題です。