防犯ブログ

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2010年03月05日 泥棒の目は確か!盗まれた被害者より見る目あり?

大分県日田市中津江村の観光施設「地底博物館・鯛生(たいお)金山」で昨年12月に盗まれ、今月同村の山中で見つかった「純金製」の置物が、表面だけを金でコーティングしたものの可能性があることが分かりました。

盗難当初は400万円相当と見込まれていただけに、金山側は価値の大幅減にがっかり。
もっとも、置物を盗んだ容疑者は「偽物と思い山中に捨てた」と供述しており、関係者は「泥棒の目は確かだ」と妙に感心しているようです。【楢原義則】

置物は「金滴」と呼ばれる高さ20.5センチ、台座の直径4.8センチのオブジェ。
金の滴が垂れたさまを表現しています。
台座裏には金の純度を示すとみられる「99.99」の刻印があるなど、いかにもホンモノらしい。

金山側の資料によると、1972年に閉山した金山が、観光施設として再開した翌年の84年6月、旧経営者の鯛生鉱業(住友系)から寄贈されたようですが、金額表示はなかったということです。

昨年12月の盗難を受け、金山が住友金属鉱山(東京)に問い合わせると「金滴は現在も400万円で売っている。84年ごろの資料はないが、レプリカを作ることはない」との返事。
これを受け大分県警日田署も、被害金額を400万円相当とみていました。

ところが今年2月、熊本県警大津署が別の盗難事件で逮捕、起訴した男2人が鯛生金山の盗みを自供。
「金滴は山中に捨てた」との供述通り、2月10日に発見されました。

大津署がオブジェの一部をわずかに削って検査したところ「断定できないが、金らしきものは表面だけ」とわかりました。
オブジェは当初から「本物」を再現したレプリカだった可能性が高く、鯛生金山の長谷俊介所長は「再展示の前に、住友にきちっと鑑定を依頼する」と肩を落としています。

ちなみに、鯛生金山では06年2月にも純金製の鯛の置物(雄、時価6600万円)が盗まれていますが、こちらはいまだに見つかっていません。
<2月27日15時20分配信 毎日新聞より>

盗まれた純金製の置物が、実は表面だけを金でコーティングしたものかもしれないというニュースです。
盗まれた被害者側は400万円相当の価値があると思っていたようですが、盗んだ泥棒は偽物と判断し、山中に捨てていました。
泥棒の目は確かということです。

このように泥棒の目や勘、独特の嗅覚を侮ってはいけません。
侵入しやすいターゲットや場所、この時間帯なら安全など独特の感性を持っています。
さらに事前に現場を下見するなど準備万端で犯行に挑んでくるわけですから、それに対抗するのは大変です。

ワンドア・ツーロック。
扉にもう一つ補助錠をつけることで、泥棒が侵入する時間を稼ぎ、この家は時間がかかるからやめておこうと思わせる為の防犯対策ですが、あくまでもピッキングなどの手口に限定した対策と言えます。
扉をバールでこじ開けたり、ガラスを破壊して侵入する手口に対しては効果が薄いと言えます。

ガラスや扉を強化し、破壊しにくい材質のものに替え、侵入する時間稼ぎをする対策もあります。

また、金庫に保管していたら大丈夫。
これも危険性があります。
お医者さんや会社役員宅の金庫から数百万円・数千万円もの現金が盗まれる事件が多発しています。
防犯対策は金庫だけだったというところが意外に多いのが現実です。

もちろん、これらよりも上位の防犯対策であるセキュリティシステムや監視カメラ設置もこれだけで万全とは言えない時代です。

これらの防犯対策を複数組み合わせ、侵入するには「手強い」と泥棒に感じさせる対策が効果的になります。

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