防犯ブログ
- 侵入手口(事務所)
2010年03月29日
1500万円入りの金庫が窃盗被害。
1500万円入り金庫が事務所からなくなる、という被害が発生しました。
●28日午前、千葉市若葉区多部田町の住宅リフォーム会社の女性従業員から「現金約1500万円が入った金庫が無くなっている」と110番があった。千葉東署が窃盗事件として捜査している。
同署によると、事務室は前日午後11時ごろ別の従業員が施錠。
女性従業員が事務所に来た28日午前11時半ごろまで無人。事務所の鍵は開けられた状態だったという。
金庫の重さは50〜60キロ。室内が荒らされた形跡はなく、窓ガラスが割られるなどの被害もないため、同署は事情に詳しい者が盗んだ可能性もあるとみて調べている。
(3月29日 毎日新聞より引用)
重さ50〜60キロの金庫ごと盗まれた、ということのようですが、窓ガラスなど侵入経路を特定できるような被害もないということですので、「合鍵による犯行」といった可能性もあるのではないかと推測します。
また、「施錠した」と思っているだけで、「施錠忘れして、そこから侵入された」、という可能性もあります。
一般の方にとっては、重さ50〜60キロの金庫なら持ち出されない、というように思っておられるかもしれませんが、事務所やスーパーなどから数百キロの大型金庫も数人で持ち出される被害も発生しているので、過信は禁物です。
この事務所の防犯対策がどうであったかの記載はありません。
警備システムも防犯システムも防犯カメラも設置していなかったのではないかと推測します。
それなのに、金庫の中に1500万円もの現金を入れていたとしたら、それは無防備以外の何ものでもないと思います。
「オフィスの防犯対策」は、
扉・窓に開閉検知センサー、室内に室内警戒センサーを設置し、侵入を瞬時に捉え、その場でベル・サイレンなど「音・光」で威嚇撃退するオフィスセキュリティ
が基本となります。
そして同時に、管理者5人の携帯電話にまずメール、次に音声で異常発生を通知します。
建物の中に入られる前に泥棒を撃退し、被害を未然に防ぐことができます。
こういたオフィスセキュリティシステムを設置したからといっても、金庫に1500万円もの現金を入れるのはお勧めしません。蛇足ながら追記します。