防犯ブログ
- 犯罪手口(寺社仏閣)
2010年04月28日
賽銭箱盗難をセキュリティハウスのカメラが捕らえ犯人逮捕。千葉と香川で。
セキュリティハウスのカメラが御手柄2件。千葉と香川での出来事です。
●さい銭盗んだ少年4人逮捕
寺のさい銭箱から金を盗んだとして、千葉県警行徳署は4日までに、窃盗容疑で、いずれも同県市川市に住む15歳の少年4人を逮捕した。同署によると4人は3月20日午後4時すぎころ、市川市本行徳の寺の本堂内に入り、設置されているさい銭箱から現金約7千円を盗んだ疑い。少年らは「遊ぶ金が欲しかった」と容疑を認めているという。4人は4月から高校への入学を控えていた。(2010.4.4 産経新聞)
この事件では、2010/3/20(土)の夜7時過ぎにお客様から電話連絡が入り、営業担当が現場に急行して8時過ぎに現場到着、ハードディスクの画像を確認後に保存をして、翌日警察に提出。
証拠画像から、住職の息子様の顔見知りと判明して、逮捕につながっています。
●動かぬ証拠の動画を録画 防犯カメラがとらえた賽銭泥の現場
今年の2月5日、香川県東かがわ市の真言宗善通寺派圓光寺。この日の昼下がり、庫裏で所用をこなしていた松原公仁住職は、ふと、室内にあるモニターの画面に目をやった。モニターには、境内の東西南北にある4台の防犯カメラが接続してあって、それぞれの動画が同時に確認できるようになっている。
そのうち1台のカメラが、50代くらいの男性を映していた。客殿の方に向かって歩いていく男性。ああ、お参りに来てくださったんだな。松原住職の気持は思わず和んだ。節分の日の星供会を済ませたばかりでここ数日は慌ただしく、参拝者の姿を目にした途端、穏やかな日常が戻ってきたような気がした。
ところが次の瞬間、松原住職は自分の目を疑った。客殿前の賽銭箱に近付いた男性が、やおら賽銭箱を持ち上げてひっくり返し、それを揺すり始めたからだ。
賽銭泥棒―。松原住職は思った。何年か前も地元の寺で盗難被害が相次いだ。幸い、同寺は10年ほど前から境内に防犯機器を設置するなどして対策を講じてきたため被害はなかった。が、目の前にある光景が賽銭泥棒だということは、疑いようもない。
松原住職は客殿に出掛けて、努めて穏やかな口調で声を掛けた。何をなさっているんですか。住職の問いに男は「お参りに来ただけです」と答え、挙げ句の果てには「金種を調べていた」と言いだす始末。賽銭箱の中の金種を調べ、自分もそれに合わせて賽銭を入れるつもりだったという。
結局、らちがあかず、駆け付けた警察官によって男は連行された。取り調べに賽銭泥棒を否定していた男だが、決定的な証拠を見せられるに及んで観念した。同寺の防犯カメラが一部始終を録画していたからだ。
同寺の防犯カメラはハードディスクタイプの録画機器に接続してあり、撮影した映像を保存するタイプ。保存した動画をCDなど別媒体で持ち出すことも可能で、いざというときには決定的な証拠となりうる。同寺で賽銭泥棒を試みた男は、常習犯だったらしく、その後の捜査で男の車からは、1円玉や5円玉が大量に見つかっている。
僧侶として、男を警察に突き出すような結果を招いて良かったのか。松原住職は事件後も自問しているという。一方、逮捕されなければ男は改心することなく過ちを繰り返していたに違いない、とも思う。
「お寺は個人の所有物ではない。地域や檀家さんの思いを託され受け継がれてきた、守るべき存在です。そんな当たり前の意識が、近年は希薄になっているように思えてなりません」と松原住職は話す。
境内には防犯カメラのほか赤外線センサーなども設置しているが、月々の費用はリースを利用することで1万8千円ほどという。
これを高いと見るか、安いとみるか。「お寺を預かり、そこで生かされている以上、寺を守るのは当然の使命」。仏像盗難などが相次ぐ今日、松原住職の言葉は多くを問いかけている。
(4月27日 中外日報)
お寺は今、賽銭泥棒、仏像泥棒、放火といった被害が多発しています。
お寺を守る・・・そのためにどこまでの防犯対策を実施するのか、という部分で、多くのお寺で「どうすればいいのか」を悩まれているのではないかと思います。
防犯には残念ながらお金がかかります。
しかし、最低限の費用でできうる最高の結果を追求する事はできます。
防犯のプロであれば、その寺の防犯診断を行い、どういう犯罪がどういう手口で、どこから侵入されて行われる可能性が高いかを指摘できます。
そして、それをどうすれば回避できるかを防犯システムや防犯カメラで実現するのです。
あくまで「予防」することを目的に、被害を未然、最小に押さえる方法を考えるのです。
仏像盗難や放火は失うものが非常に大きい。
それは被害に遭われた方の言葉です。
月々の経費で大切な寺を守ることができます。
お寺の防犯対策