防犯ブログ
2010年05月06日 街の防犯カメラ「待った」 補正予算の執行凍結
防犯カメラの設置計画が棚上げ状態になっている住宅街=姫路市飾磨区
警察庁が、姫路市飾磨区を含む全国15地域の住宅街に防犯カメラを設置し、住民に運用を委託する計画が政権交代で棚上げになっている。事業費約6億円を2009年度補正予算に盛り込み、10月から取りつけ工事が始まる予定だったが、予算執行を凍結。民主党は防犯カメラの拡大に消極的で、警察庁は事業中止を懸念している。
姫路のほか、東京都武蔵村山、大津、岡山、広島各市など全国14都府県15地域で、小中学校の通学路や公園に防犯カメラを25台ずつ設置し、機材や映像データの管理は地元自治会や住民団体に委託する計画だった。
警察による住宅街への防犯カメラ設置や住民への委託は例がなく、プライバシーの問題も絡み注目を集めていた。
鳩山政権は09年度補正予算の見直しを指示。警察庁は委託先の住民団体に「執行が決まるまで予算を保留する」と説明し、徳島市を除く14地域で計画がストップしているという。
民主党は、防犯カメラについて、09年の政策集で「警察権限の無制約な拡大は捜査権の乱用やプライバシー侵害などの弊害が懸念される」と指摘。計画が中止になる可能性もあり、警察庁広報室は「防犯効果があり、ぜひやりたいのだが...」と戸惑う。
委託先の一つ、姫路市飾磨区の飾磨橋東地区連合自治会。家の玄関先が映らないカメラの設置場所を決めるなど、プライバシーに配慮しながら慎重に協議。映像の取り扱いについても細かなルールを決め、後は設置を待つばかりだった。
エリア内では、今年1〜8月の街頭犯罪が219件に上っている。松岡泰造会長は「安心安全にかかわる施策で、住民も期待していた。ここまで来て『やっぱりなし』では納得できない」と困惑している。
(2009/10/04 14:30)
「プライバシーの問題」ということで、防犯カメラを否定する弁護士はまだ存在しています。
たしかにむやみやたらに防犯カメラを設置したり、録画した映像の取扱いをきちんとしない、というのは問題でしょうが、犯罪を予防する効果、録画した映像から犯人を特定する効果を考えると、防犯カメラを設置した方がずっとメリットがあると考えます。
防犯カメラを設置する場合には、目的をきちんと明確にし、管理体制を整え、録画した映像の管理、万が一の犯罪発生時の取扱方法に関しても定める必要があります。
又、防犯カメラの見る角度なども配慮することが重要です。
あくまでも、防犯目的に限定した映像に限って録画することが必要です。
そうすることで「プライバシーの問題」を最小に押さえることが可能です。
商店街の防犯カメラ