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2010年07月29日
下町のルパン 空き巣で稼いでは女性に貢ぐ
ルパン3世というと、大泥棒?女性に弱い?といったイメージがありますが、なんとも憎めないキャラクターですよね。
その昔、「下町のルパン」と呼ばれる男がいました。
空き巣で稼いでは、女性に貢ぐ・・・
そんな「下町のルパン」をご紹介します。
●バブルに沸いた20年ほど前、東京都足立区や荒川区など下町を中心に約900件(被害総額3億5000万円相当)の空き巣を繰り返し、家人が留守にしたわずかな時間を狙うその手際の良さと黒装束から、捜査員から「下町のルパン」と呼ばれた男が2月、警視庁捜査3課に逮捕され、6月から再び服役生活に入った。被害額は以前に比べ大幅に減ったが、手口や盗んだ金を交際中の女性に貢ぐのは変わらない。男は「絶対に捕まらない自信があったのに」と肩を落としたという。
男は千葉県佐倉市の無職男(65)。88〜90年、東京・下町を中心に都内全域で窃盗事件を重ねた。延べ約5000人を投入し捜査した結果、90年11月に逮捕され、5年間服役した。
捜査関係者によると、受刑者は盗んだ貴金属をルーペやてんびん、指輪サイズ計測器などで鑑定。価値を確認したうえで質店で換金し、妻子や交際中の女性3人の生活費に充てていたという。
受刑者はその後、03年4月に警視庁に再度逮捕され、08年11月に仮出所していた。
「ルパンがまた動き出したらしい」。捜査員が動向を耳にしたのは09年ごろ。捜査を始めると、黒い服に身を包んだ受刑者が頻繁に外出するのが確認された。
利用駅を頻繁に変え、ドアが閉まる直前に電車に乗り込むなどして、捜査員の尾行を振り切り続けた。
だが、商品券をチケットショップで換金したのをきっかけに今年2月、捜査3課に逮捕された。
逮捕容疑は09年12月22日、埼玉県三郷市の男性会社員宅の1階窓ガラスをドライバーで破って侵入し、現金40万5000円と商品券10枚(時価1万円相当)を盗んだ疑い。窃盗罪などで起訴され、さらに2件の空き巣事件で追起訴。6月に懲役2年4月の判決が確定した。
受刑者が警視庁に提出した上申書によると、2月に逮捕されるまでに東京、千葉、埼玉の3都県で約120件(被害総額2300万円)の空き巣を重ねたという。
高齢になった「下町のルパン」だが、取り調べに「盗品を換金して愛人だったスナックのママと旅行に行ったり、貢いだりした」と供述したという。
(7月29日毎日新聞より引用)
空き巣の手口は、窓ガラスをドライバーで割る「ガラス破り」
ルパン3世のように、空を飛んだりといった派手さはありませんが、今までに数百件の空き巣を繰り返しているのですからものすごい頻度で空き巣に入っていることになります。
貴金属を自分で判定して換金したり、といったところや、愛人に貢ぐところは「ルパン」という名前にピッタリです。
こうしたプロ中のプロは、何度刑務所に入ったとしても又再犯を重ねる傾向にあります。
こうしたプロの窃盗犯は、完全犯罪を狙い「下見」を行います。
安全性、確実性、容易性を考えて、どこに侵入すれば、人目につかず簡単に、確実に金を得ることができるか?を考えターゲットを選びます。
そうした泥棒に対して、建物の外でいかに「ここは万全の対策をしているから狙っても駄目だよ」とPRするか!が大切です。
多くの泥棒は楽して金を稼ぐ、安全にして金を稼ぐ方法を考えていますので、わざわざ危険を冒してまで侵入しようということにはなりません。
だからこそ「見せる防犯」・・・抑止力の高い威嚇機器や防犯カメラ、外周警備センサーなどを見せて「ここはやめよう」という気持ちにさせることが大切なのです。
泥棒の嫌がる環境を作る
このことこそ、セキュリティハウスが最も重視している点です。
犯罪に遭う前に、犯罪に遭わない環境を作ることが大切なのです。