防犯ブログ
- 侵入手口(店舗)
2010年09月14日
中三男子2人 たばこ500箱 吸うのが目的で盗む
京都府警西京署は、今年6月に京都・西京区の雑貨店に侵入し、大量のたばこを盗んだとして、窃盗などの疑いで京都市西京区の中学3年の男子生徒2人(ともに14)を13日までに逮捕しました。
少年らは犯行を認めているということです。
盗んだ量は約50カートン(約500箱)分にも上り、同署の調べに対して「自分たちが吸うためにやった」と話しているという。
逮捕容疑は、6月6日午後9時と11時、9日深夜1時と2時の合計4回にわたり、遊び仲間の中学生の男子生徒5人で手分けして個人経営の雑貨店に2階の窓から侵入。
たばこ約50カートン分(約15万円相当)や現金約1万円を盗んだ疑いです。
雑貨店は両日とも犯行当時は無人で、翌日に店主が発見して通報しました。
2階の窓は施錠されていませんでした。
西京署の調べに対して男子生徒らは「自分が吸うたばこが欲しかった。店では未成年に売ってもらえないし、自動販売機でも買えないから盗んだ」と供述。
盗み出したたばこの銘柄はバラバラ。
ばら売りも含め、それぞれが1回で持てるだけ持って逃走した結果、50カートンに相当する量になったようです。
同署によると、5人のうち4人は1年ほど前から習慣的にたばこを吸っていたという。
10月1日より増税でたばこが110〜140円値上げされ、この9月に入ってから“駆け込み”のカートン(10箱)購入が増えています。
値上げの発表は4月末で、犯行は6月。
同署は「本人たちも値上げまでは考えていなかったと思う。友人には渡していたようだが、転売目的での窃盗ではない」と説明。
先々の値上げに備えての計画的犯行ではなく、単に目先の喫煙のためだったようです。
5人は地元の不良グループ。店側から被害届が出され、捜査していたところ、別件で逮捕されていた少年がたばこの窃盗を自供したという。
同署はほかにも中学2年の3人がかかわったとして、14歳の男子生徒を窃盗などの疑いで書類送検。
13歳の男子生徒2人を児童相談所に通告しました。
<スポーツ報知 9月14日(火)8時1分配信より>
たばこ税の値上げ近づいています。
値上げ前の駆け込み需要で通常より商品の在庫を多く置いている店舗も増えるでしょう。
一番の稼ぎ時ですから。
当然ですが、そこを狙う泥棒も増えてきます。
商品だけでなく、通常より売上金も増えるだろうと見込んでたばこ販売店への侵入を計画する泥棒も出てくるでしょう。
さらに、値上げ後、より価格が上がり、価値も上がるたばこが狙われる危険性もあります。
値上げされ、たばこが買いにくくなり、単純に欲しいと考えて行われる犯行と、喫煙者への転売目的で盗もうと考える犯罪者、両方の犯行が考えられます。
たばこ店への侵入対策、自動販売機荒らしの対策、両面での防犯対策が必要となります。
今回被害に遭われた雑貨店は、犯行当時、2階の窓は無施錠だったということですから、防犯対策の有無以前に無施錠に関しては徹底しなければなりません。
盗まれるようなものは特にない、と考えるちょっとした油断が思わぬ被害を招いてしまう可能性があります。