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2010年11月19日 北海道 珍しい?松の木泥棒 組員ら5人逮捕

他人の庭に生えていた松を盗んだとして、北海道警苫小牧署は17日までに、苫小牧市音羽町1、暴力団会長の男(64)と、30~50歳代の同組員ら4人の計5人を、窃盗容疑で逮捕しました。

発表によると、5人は共謀し、今年4~5月の間、同市の無職男性(62)宅の敷地内に侵入。
庭にあった高さ約90センチの松1本(5000円相当)を盗んだ疑いです。
高さ約50センチの岩の上に根を張った珍しい松で、組員らは岩ごと掘り出し、ワゴン車に乗せて運んだという。

松は同市内にある組関係の会社の庭先に植えていたという。
<読売新聞11月18日(木)7時26分配信より>

窃盗というのは、泥棒が利益を得るために行う犯罪行為だけではありません。
自分の趣味や好みに合う物を求める者がいます。
下着泥棒がその典型でしょうか。

他の人にとってはあまり価値がないような物でも、自分がそれに価値を見出し、欲する。
欲するあまり、他人の家に侵入し、他人の物を勝手に盗む、という犯罪行為に出ます。
今回の松の木泥棒もそうでしょう。
組員4人に手伝わせ、5000円相当の価値の松の木を盗む、そしてそれを自分の会社の庭先に植えるというのは金品などを得ようとすることが目的ではないことが分かります。

このような犯行は、まさかあんな物が盗まれるとは?という感情を被害者に持たせる場合が多いようです。
お金に換算すると価値がない物でも、窃盗や破壊されると非常に困る、日常生活に支障をきたすということが多々あります。
それを元の状態に戻すには、それだけのお金ではどうにもならない、時間も手間もかかるということがあります。

犯罪者は高価な金品だけをきれいに持って行ってくれる訳ではありません。
侵入するためには、シャッターや扉をこじ開け、ガラスを破壊し、部屋を荒らして去って行きます。
飛ぶ鳥跡を濁さずではなく、濁しまくって出て行くのです。
我が家には盗られて困るような物は何もないからお金をかけた防犯対策は不要だ、と考える方もいらっしゃると思います。
しかし、実際には盗られるだけでは済まないことが多いのです。
それを防ぐための防犯対策です。
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