防犯ブログ
- 犯罪手口(寺社仏閣)
2010年11月24日
和歌山 釣り鐘盗まれる
和歌山県田辺市中辺路町道湯川の「蛇形(じゃがた)地蔵」で、地蔵のほこら近くにつるしていた鐘(高さ約50センチ、直径約30センチ)が盗まれていたことが分かりました。
関係者が田辺署に被害届けを出し、同署が窃盗の疑いで捜査しています。
蛇形地蔵は同市本宮町との境界近く。
国道311号の小広トンネル東から、林道を約6キロ入った場所にあります。
鐘はお参りの際に鳴らすために設置していました。
月1回地蔵周辺を清掃している管理者が16日、なくなっているのを発見しました。
鐘をつるしていた支柱の金属が何かで切断されていました。
盗む時に使われたのか、支柱にロープが掛かっていたほか、ほこらにしまっていた台が近くに置かれていました。
10月半ばごろに清掃した時には異変はなかったという。
地蔵では毎春、盛大なもちまきで例祭が営まれるなど、いまもあつく信仰されています。
地元の語り部は「蛇形地蔵に足を運ぶたび、鐘を鳴らすのが楽しみだった。牛馬童子像の損壊事件といい、熊野古道周辺が荒らされるのは地元住民としてとても情けない」と話しています。
<紀伊民報 11月23日(火)17時9分配信より>
和歌山では寺社から仏像盗難が多発するなど事件が続いていますが、今度は釣り鐘が盗まれるという事件が発生しています。
釣り鐘自体に何らかの防犯対策を施しているところはほとんどないでしょう。
まさか盗まれる対象とは考えないからです。
ほとんどが、誰もが自由に近づけ、鐘を突くことができる環境ではないでしょうか。
盗んだ目的が金属窃盗なのか、歴史的な価値を見出してのことなのか分かりませんが、何らかの目的があるのは確かです。
被害者の方にすれば、おそらくお金に換算することのできない大切な鐘でしょう。
盗まれたから、じゃあ別の鐘で代用をという訳にはいかないと思います。
可能であれば、そのままの状態で戻ってくることを望んでいるはずです。
しかし、盗品が被害者の方に戻ってくることはほとんどないと思います。
仮に犯人が捕まってもその時にはその盗品は売られ、そのお金も使われていることがほとんどでしょう。
外国人等の窃盗団が、何十件、何百件と犯行を繰り返し、数年後に逮捕されることも多々あります。
残念ながら警察に頼っているだけでは不安は解消されない厳しい世の中というのが現実です。
自分の身は自分で守り、大切なモノには事前に防犯対策を行い、盗まれる対象から外すことが大切です。
寺社・仏閣の防犯対策