防犯ブログ
- 犯罪手口
2010年12月21日
福岡 市立図書館 蔵書カバー捨てられ本体盗まれる
◇ごみ箱から蔵書カバー
大牟田市宝坂町の市立図書館で今月、蔵書が盗まれ、カバーが捨てられて見つかる事件が相次ぎ、本10冊とCD1枚の被害が出ました。
図書館内の掲示板に、ごみ箱などから回収した本のカバーを張り「すぐ返してください」と訴えています。
図書館によると、7日、館内の男子トイレのごみ箱から蔵書4冊のカバーが見つかりました。
カバーは本体から取れないようテープで留めていたのを破って捨ててあったようです。
12日には、市内のネットカフェから「図書館の本やCDが入ったバッグが捨ててある」と連絡がありました。
回収すると、本1冊とCD3枚は元の状態でしたが、本6冊とCD1枚分はカバーとケースのみでした。
前回同様、整体や指圧などに関する本が被害にあっており、同一犯の可能性が高いということです。
図書館は、無断で本を持ち出すと警報がなる「ブックディテクション」の装備がありません。
職員が「こんにちは」などと声を掛ける入館者へのあいさつを徹底し、3年前に年間5000冊以上あった盗難を昨年度は1273冊に減らしました。
徳永浩館長は「盗むこと自体悪いが、カバーのみを捨てていく例はなかった。悪質だ」と憤慨。
ネットカフェにあったバッグからは女性ものの財布が空の状態で見つかり、置き引きの可能性もあるため、大牟田署に被害届を出しました。
<毎日新聞12月21日(火)12時48分配信より>
以前も図書館か蔵書が盗まれるというニュースをブログで取り上げたことがありましたが、様々な地域の図書館で昔から存在している被害のようです。
図書館で借りた本を返さなかった、というある種笑い話で済ませてしまうようなケースもありますが、盗まれた側はたまったものではありません。
この図書館では3年前に年間5000冊以上も盗難被害があったということですが、1日に10数冊毎日盗まれ続けていたという計算になります。
同じ犯人が一度に数十冊、数百冊盗むこともあるのでしょうが、あまりにも簡単に盗まれ過ぎていたような気がします。
利用者への声掛けなどを積極的に行い、被害はかなり減ったようですが、人の力だけでは限界があります。
常に目を光らせておいても、一人では範囲が限定されます。
複数人で見張りや巡回などをするにしても、多額の人件費がかかってしまいます。
そこで役に立つのが防犯カメラによる機械の目の監視です。
犯人となりうる者の映像を記録し、万が一盗んだとしても犯人を特定することが可能になります。
犯人にしてみても、常に防犯カメラが監視している中では、堂々と盗み出すことはできなくなります。
別の手口を考えるということも考えられますが、多くの犯人はその場での犯行を思い留まるでしょう。
また、盗む気がなかったとしても、防犯カメラで記録されていることを思い出せば、今までは返却を怠けていたような人が減少するという効果も期待できるかもしれません。
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