防犯ブログ
2011年01月12日 兵庫と岡山で窃盗326件。人目の少ない田園地帯の2階建て住宅ばかりを狙う。
326件の窃盗を繰り返していた男の手口をご紹介します。
●兵庫、岡山両県で計326件(総額約7126万円相当)の盗みを繰り返したとして、兵庫県警捜査3課などは11日、同県たつの市龍野町片山、無職男(40)=窃盗罪などで公判中=を窃盗容疑で神戸地検姫路支部に最終送検したと発表した。「生活費や高級クラブでの遊びに使った」と認めているという。
容疑は、07年3月、同県宍粟市の男性医師(当時47歳)方に、1階掃き出し口の施錠を外して侵入し、現金6万円入りの財布などを盗んだなどとされる。
容疑者は昨年6月に窃盗容疑などで逮捕されたが、その後の調べで、07年3月以降、同県姫路市やたつの市、岡山県備前市など9市町で計426件(総額約7435万円相当)の窃盗を繰り返していたことが判明。県警はそのうち計326件を立件した。
容疑者は人目の少ない田園地帯の2階建て住宅ばかりを狙っており、09年秋ごろからは、逃走しやすい地下足袋を着用していたという。
(毎日新聞 1月11日(火)より引用)
「1階掃き出し口の施錠を外して侵入」
「人目につきにくい田園地帯の2階建て住宅を狙う」
というのがこの男の手口です。
まず、人目につきにくい田園地帯を狙っていますが、防犯意識が低い地域でもあります。
まだまだ田舎では「鍵をかけない」無施錠の状態であるところが多く、
そうした状況がこの窃盗犯に狙われたのだと言えます。
人目につきにくい家を下見で調べ、侵入の対象を絞ったのだと考えられます。
こうした泥棒に対する防犯対策としては
●死角がないかどうかを確認し、死角を無くす。塀を低くしたり植木を選定することで道路からの死角をなくす。夜間は防犯灯などで明るさを一定以上に保つ。
●隣の建物から1.8m以内の窓などは侵入される可能性があるので特に注意が必要。
●窓・扉には最低限補助錠を設置し、常に施錠を心がける。錠前は破壊工作に強いものに変更する。
●窓・扉に侵入検知センサーを設置し、こじ開けられた時に音・光で威嚇撃退するホームセキュリティシステムを設置する。