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2011年01月19日 滋賀 刑法犯認知件数8年ぶり増加 全国で滋賀のみ 犯罪増加率1位

◇県「防犯意識向上に力」
昨年の県内の刑法犯認知件数は前年比243件増の1万5501件で、増加率(1・6%)で全国ワースト1位だったことが分かりました。
03年から毎年減少を続けていましたが、空き巣や車上狙いなどの窃盗犯が増え、8年ぶりに増加に転じました。
県警によると、前年比で増加したのは全国で滋賀県のみ。
県は「地域と連携し、防犯意識の向上に力を入れたい」と話しています。

県などによると、県内では02年に認知件数が過去最高の3万2183件となり、03年4月に犯罪防止の基本理念を定めた「『なくそう犯罪』滋賀安全なまちづくり条例」を施行。
以後年々減少し、08年には02年の半分以下に減り、ピーク時からの減少率が全国1位になりました。
しかし、昨年は窃盗犯が増加。
特にカーナビなどの部品盗(759件、前年比178件増)
▽車上狙い(1656件、同267件増)
▽空き巣(457件、同89件増)
▽自動販売機狙い(289件、同138件増)
▽ひったくり(56件、同21件増)の増加が目立ちました。

人口1万人当たりの認知件数を表す「犯罪率」では、昨年の全国27位から30位に後退しました。

県や県警は龍谷大の瀬田校舎(大津市瀬田大江町)で17、18日の両日、学生らと連携して「盗難防止キャンペーン」を実施。
同大で自転車盗が増えているのを受け、ボランティアの学生ら約50人が啓発チラシを配り、県警のキャラクター「けいたくん」らと一緒に「鍵をしっかりかけましょう」などと呼び掛けました。
3年生の泉光政さん(21)は「これからもいろんな企画をして、学生たちの意識を高めたい」と話していました。
<毎日新聞1月19日(水)15時50分配信より>

滋賀県での刑法犯認知件数が8年ぶりに増加しましたが、これは全国では滋賀県のみで、しかも犯罪増加率も全国ワースト1位ということです。
テレビや新聞などで報道されているように、全国的にみると、犯罪の認知件数は増えていません。
逆に減っていると言えます。
しかし、殺人などの凶悪犯罪は増え、それらの犯人検挙率は上がっていないでしょう。
それが治安が悪いというイメージを与えるのです。
体感治安の悪化という言葉はそれを表しています。

このような情報を犯罪者は見逃しません。
滋賀県では犯罪を犯しやすいというイメージを持ち、まず最初に犯行のターゲットに選ぶということもあるでしょう。
このようなイメージはマイナス以外の何ものでもありません。
発生しなくてもよい犯罪を自ら招くようなものです。
すぐにこのイメージを払しょくする取り組みが必要でしょう。

ボランティアの学生らが啓発チラシを配り、鍵をしっかりかけましょうという呼びかけを行っているようですが、このような取り組みを滋賀県内全域で広め、多くの人たちが防犯意識を持ち行動すべきです。
各個人で行う防犯対策も有効ですが、町ぐるみ、地域ぐるみで取り組む全体的な防犯対策も、この町、この地域では犯罪が犯しにくいと犯罪者に思わせることで、犯行対象から外れるという大きな効果が期待できます。
この町はやめて別のもっと犯罪しやすいところを探そうと思わせることができれば成功です。
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