防犯ブログ
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2011年02月02日
中国 リッチな村に防犯壁建てる 治安悪化の防衛策
浙江省のある村で、村民らが資金を出し合って「防犯壁」を建てて話題となっています。広州日報が伝えました。
同省台州市玉環県楚門鎮の坑鄭村〓(奥の下に山) 底自然村は、以前は辺鄙な山村でした。
しかし、2007年に省道が通ってから経済が発展し始め、村にはバルブ工場が10以上できました。
2010年には村民の平均年収は2万元を超え、村民の6割が戸建ての高級住宅に住み、4割が車を保有しているという。
しかし、坑鄭村委員会主任を務める阮国麟さんが、「道路が通って、村は豊かになったが、治安は前よりも悪くなった」と話すように、村では盗難事件が頻繁に起きるようになりました。
このため、阮さんたち幹部が話し合い、三方を山に囲まれた地形を生かして防犯壁を建設することを村民に提案。
資金については、60歳以上の老人や生活保護世帯などは除いて、各自が出せるだけ出し合うという案でしたが、結果的には全世帯から資金が出され、村と鎮からの支出も合わせて計50万元近く集まりました。
工事は昨年9月に始まり、2011年元旦に高さ7メートル、長さ500メートルの城壁が正式に完成。
出入り口の門は毎晩10時に閉まり、外出して帰りが遅くなった村民が村に入るには、ICカードが必要という徹底ぶりです。
<サーチナ2月1日(火)7時36分配信より>
中国でのニュースですが、治安悪化の防衛策として、村民がお金を出し合って防犯壁を建てたということです。
高さ7メートル、長さ500メートルにも及ぶということですが、ミニ万里の長城のようなものでしょうか。
今年の1月に完成なので、効果が出ているかどうかは分かりませんが、外部からの侵入者を防ぐという考え方は、一般的な住宅や店舗などでの防犯対策にも通じるものがあります。
出入口は毎晩10時に閉まり、その後はICカードを使って、村民のみが自由に出入りができるというシステムのようです。
夜10時までに犯行を終えると、そのまま村を出ることができる、内部の犯罪者には効果が薄そう、門以外からの村への侵入は防げないなど問題はありそうですが、試みとしては面白いと思います。
この村には防犯壁に留まらず、防犯カメラや防犯灯など他にも様々な防犯対策を取り入れて、より強力な防犯村を目指していただきたいですね。
一人一人が単独で行うのではなく、村民が一致団結して防犯意識を持ち、対策に取り組むということが重要なのだと思います。
この村では犯罪が起こしにくいと犯罪者に思わせることができれば成功です。
その村で苦労して犯罪を犯さなくても、別のもっと無防備な村を探す方が楽だからです。
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