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2011年02月08日 イタリア 奇抜な窃盗事件 遺体を盗む

世の中で「価値があってないもの」の一つは亡き人の骨つぼ・棺おけでしょう。
遺族にしてみればこの上なく大切であるが、他人にとってはもらっても一番困るものであります。

イタリアはあらゆる種類の奇抜な窃盗事件が起こる国ですが、去る1月下旬、北伊の風光明媚(めいび)なマッジョーレ湖を望む寒村の墓地から、イタリアのテレビ番組でもっとも有名な司会者で一昨年9月に死去したマイク・ボンジョルノ氏(享年85)の棺おけが盗まれました。

小型トラックを使い大の男が4人掛かりでなければ運べない棺おけの窃盗事件だけに、警察は「(死者にこの言葉が当てはまるか否かは別として)身代金目当て」として捜査していますが、今のところ犯人側からの要求はないようです。

この種の盗難事件として有名なのは1978年スイスで起こった喜劇王、チャールズ・チャプリンの遺体盗難ですが、15日後に発見され犯人も逮捕されています。
イタリアでは87年北伊ラベンナの国際的穀物取引で有名だった人物の棺(ひつぎ)が盗まれ、遺族が100億リラ(約10億円)の犯人側の要求を拒否した結果、遺体は行方不明のままです。
また、2001年にはイタリア金融界の重鎮の棺が盗まれましたがこれは発見されています。

遺体を火葬にする日本では考えられない盗難事件です。
<産経新聞2月6日(日)7時57分配信より>

イタリアではあらゆる種類の奇抜な窃盗事件が起こるとありますが、遺体以外にどんなものが盗まれているのでしょうか?
遺体を盗んで遺族に身代金を要求するという手口もあるということですが、遺族にしてみれば許されないことでしょう。
身代金というと誘拐を連想しますが、生きている人を誘拐することと比べると、遺体なら誘拐ではなく窃盗という扱いになり、刑罰も軽くなるのかもしれません。
日本でも骨つぼが盗まれるという事件を聞いたことがありますが、どちらにしても理解できない許せない手口の一つでしょう。

盗まれた人にとっては非常に価値があり、盗んだ側にとっては対して価値がないものは身近にもいろいろあると思います。
何かのデータや写真、アルバム、記念品、手紙など、第三者から見れば価値がゼロでも、それを持っている人にすれば非常に大切でお金には換えることができないものです。
盗む側=泥棒にしてみれば、被害者の感情などいちいち考えてはいられません。
侵入すればとにかく金目のものを探して盗むだけです。
犯行の邪魔になるものは全て壊すでしょう。

お金に換えることができるものには保険をかけるなどすれば、何か被害に遭ったときに元の状態に戻すことができます。
しかし、お金に換えることができないものが被害に遭うと、どうしようもありません。
それを守るには自らが防犯対策を講じるしかないのです。

このイタリアの事件のように、お墓に防犯対策を講じるというのは難しいかもしれませんが、自分の家、敷地内の大切なものを守るには、侵入者の侵入を阻止することです。
それはセンサーによる警戒や防犯カメラによる監視、壊されにくい材質への変更など、様々です。
それぞれの家に合った防犯対策を行いましょう。
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