防犯ブログ
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2011年02月09日
中国 し尿泥棒!? バキュームカー爆発、汚物をぶちまけて逃走
広東省広州市海珠区の住宅街で1月26日、屎尿(しにょう)を汲(く)み取るバキュームカーのパイプ部分が爆発した事故で、運転手らは転売目的で屎尿を盗んでいた疑いが濃厚になりました。
自動車はまき散らした汚物を放置して逃走しました。
新浪網が報じました。
爆発が発生したのは26日午後6時ごろ。
幅数メートルの路地で、両側の民家壁にまで汚物は飛び散り、路面も「汚物の川」状態になりました。
地区管理者は消防に出動を要請。
放水してもらい、一帯を清掃しました。
現場は「天まで立ち上る臭気」だったという。
その場に居合わせた廃品回収業者が爆発を目撃しました。
屎尿だめからのくみ取り作業が始まった直後にバキュームカーのパイプが爆裂、汚物が四方八方に噴出したという。
廃品回収業者は「せっかく集めた廃品が、汚物まみれになった。家電製品もあったのに、もう売れない」と怒っています。
同業者によると、バキュームカーの運転手は、自分が持ち込んだホースなども路上に放置して、車を発進させて去りました。
その後の調べで、周辺にくみ取りを依頼した住民はいなかったことが分かりました。
屎尿は肥料やメタンガスの原料として工場が買い取るため、バキュームカーは転売目的で屎尿を盗むためにやってきたとの疑いが濃厚になりました。
◆解説◆
中国政府は、農村部における屎尿を利用したメタンガス発生設備の普及に力を入れています。
住民への燃料供給用で
◆(二酸化炭素より温室効果がはるかに大きい)メタンの処理
◆農村部住民の生活向上
◆樹木伐採(ばっさい)の抑制――など、低予算で多方面にわたる効果を得られるからです。
「簡単な施設だが、安全面も考えている。いいかげんな古い施設が多い都市部よりも危険は少ない」との見方もあります。
<サーチナ2月8日(火)15時24分配信より>
昨日紹介しましたイタリアでの遺体泥棒に続いて、今度は中国でのし尿泥棒という事件です。
し尿は肥料やメタンガスの原料として工場が買い取るということがあるのですね。
日本ではくみ取り式の便所が少ないので、狙われることは少ないと思われますが、例えばこれを処理している下水道等が狙われるという可能性もゼロではないでしょう。
そんなものを盗んでどうするのかと思いましたが、やはり盗まれるものには何らかの利用価値があるということです。
こんなものまで盗まれるのかという事件が発生する時代です。
これは大丈夫、これは安心だという油断は禁物です。
思わぬ手口による思わぬ被害が発生することがあります。
昔は、家の中でもそことここが狙われそうだ、危ないということで限定した箇所のみを守る防犯対策で充分でしたが、今はあらゆる箇所を守り、かつそれが破られた時の二次的・三次的な対策をしていることが、効果的な防犯対策です。
二重警戒・三重警戒という考え方です。
仮に一つ目の警戒ラインが破られても、その次がある。さらに二つ目が破られたとしても三つ目がある、ということで念には念を入れた防犯対策でないと、泥棒はあきらめないことが多いようです。
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