防犯ブログ
- 侵入手口(学校)
2011年03月03日
6大学荒らしの男 偽のセールスマンになりすます手口で忍び込む
弘前大学で現金を盗むなどしたとして、建造物侵入や窃盗、詐欺の罪に問われた住所不定、無職の男(52)に対する判決公判が1日、青森地裁弘前支部(野村充裁判官)でありました。
野村裁判官は「計画的で悪質だ」として、懲役5年(求刑・懲役6年)を言い渡しました。
野村裁判官は「立ち入りが比較的容易な大学を狙い、偽のセールスマンになりすまして忍び込む職業的な犯行」と指摘しました。
判決によると、男は06年4月~10年5月、青森や秋田、広島などで六つの大学に侵入し、現金約158万円などを盗んだほか、6カ所のホテルで無銭宿泊(被害額約16万円)しました。
<毎日新聞3月2日(水)11時2分配信より>
先日、東京大学での盗難事件を紹介しましたが、青森や秋田、そして広島など6つの大学に侵入した男の手口です。
おそらく事前に下見を行い、大学内に入り易いかどうかをチェックし、さらに偽のセールスマンになりすます手口ということです。
立ち入りがしやすかった具体的なポイントは分かりませんが、キャンパスをうろついても不審がられない、隠れられる場所がある、防犯カメラが設置されていない、職員や警備員がいない(または少ない)などでしょうか。
例えば、夜間性の大学の場合、生徒は十代、二十代の年齢だけではありません。
仕事帰りのサラリーマンや主婦など社会人も大勢います。
そういう大学の場合、昼間であろうと、図書館を利用する社会人がキャンパス内に居たとしても何ら不思議ではありません。
また、工事業者や教材などのセールスマンを装えば、怪しまれることもないのでしょう。
立ち入りが容易な大学というのは、様々な意味が含まれているはずです。
犯罪者にそのような大学だという印象を与えてはいけません。
今回は犯人が捕まりましたが、また別の犯罪者に狙われる危険性がなくなった訳ではないのです。
犯罪者から狙われる脆弱な部分、つまりもろくて狙われやすい弱点を放置したままでは何の解決にもなっていません。
それらを速やかに改善し、犯罪者が犯行を起こしにくい環境をつくることで、自然と狙われることが少なくなるのです。
そのための事前の防犯対策の実施です。
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