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2011年03月23日 京都 電柱幕の盗難多発 一体何のために?

京都市上京区で、電柱などに付けられている「あぶない!!自転車とびだし」と書かれた幕が盗難に遭う被害が相次いでいます。
地域住民の交通安全を目的に、上京交通安全協会から寄贈を受けた上京署が昨年8月から設置していますが、5枚がなくなり、幕を固定するゴムバンドは少なくとも20本が被害に。
同署も「いったい誰が? 何のために?」と首をかしげています。

この電柱幕は縦約150センチ、横約40センチ。
同署管内で出合い頭の事故などが多発したことを受け、昨年8月から同署が同協会の協力を得て設置を始めました。
夜間でも見えるようにと、黄色の反射材に「あぶない!!自転車とびだし」と大きく書かれたデザイン。
1枚につき長さ約55センチ、太さ約1センチのゴムバンド4本で固定され、管内の電柱約400本に取り付けられています。

盗難は設置後間もなく発生し、次々と報告されるように。
被害に遭ったのは、同署が把握しているだけで電柱幕5枚、ゴムバンドは20本以上。
中には別の電柱に付けられるケースもあったという。

同署関係者も「いったい何が目的なのか」と困惑。
一方で「ゴムバンドは実用性があるので、何かに使用されているのかもしれない」とも分析しています。
同署はパトカーにゴムバンドを搭載し、ゴムバンドだけ外されたものをすぐ修復するなど対策をとっていますが、"解決"には至っていません。

地域住民からは「市民の意見も取り入れて設置されたのに、心ない人がいるのは残念」「電柱幕が付けられた目的を冷静に考えてほしい」などと怒りの声が上がっています。

坂根剛副署長は「地元の方々の善意で付けることができたものなので遺憾。現在、窃盗容疑で捜査中」と話しています。
<産経新聞3月22日(火)7時56分配信より>

電柱に付けられている交通安全などに使われている幕とそれを固定するゴムの盗難が相次いでいるようです。
盗んでどうするのか?転売目的とは考えにくく、被害者の方は困惑しているようです。
ゴムバンドは実用性があり、他に用途がありそうだと思われていますが、何にせよ理解不能な犯行です。

金属盗難が大流行したときも、公園のすべり台やマンホールが盗まれるなどしましたが、あれらは買い取る業者が存在し、なおかつ盗品と知りつつ買い取ってもらえる可能性が高いという当てがあったのでしょう。
苦労して盗んでも、それを転売するのが難しい、またはできないとなると盗む価値がありません。
その盗品の収集家(マニア)となれば話は別ですが、泥棒のほとんどは転売目的で利益を上げようと考える者です。
今回の電柱幕泥棒は、地域住民への嫌がらせ目的か、単なる愉快犯ということでしょうか。

屋外で、しかも誰もが自由に触ることができる物を、盗難防止目的で守るのは難しいかもしれません。
直接の対策が難しいとなると、間接的な防犯対策をするしかありません。
犯罪者が犯行を行いにくい環境を造ることでしょう。
住民同士の挨拶や声掛け、下見目的で泥棒がいてもすぐに誰かが気付きます。
また、警察やボランティアによる町内の見回りで不審者を発見することができますし、放火などの初期対応も早く行えます。
町のいたるところに防犯カメラが設置されていればさらに強力です。
人と機械、両方による監視体制で臨めば、犯罪者も困るでしょう。

防犯意識を持った人々が集まり、街全体で防犯対策に取り組むことで、犯罪者が嫌がる環境が出来上がります。
一人一人の力は小さくても、それが集まることで大きな力となるはずです。
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