防犯ブログ
- 仏像盗難
2011年03月29日
また和歌山で仏像盗難3体
和歌山県みなべ町熊瀬川の大師堂で23日、仏像3体が盗まれているのが分かりました。
田辺署が窃盗事件として調べています。
区長(70)は「何とか戻ってきてほしい。区民も心を痛めている」と訴えました。
区長によると、高さ約3メートルの大師堂には弘法大師と大日如来、阿弥陀(あみだ)如来の仏像が3体祭られていました。
弘法大師像は1923年に永福寺(印南町)から授かったもので、数百年の古い歴史があるとされています。
ほかの2体は大師堂建立(1923年)以前から地元で祭られていました。
毎月20日には区民が集まって御詠歌を奉詠するなど信仰はあつく、お年寄りの憩いの場としても使われていました。
区長によると、22日夜から23日朝の間に盗まれたという。
格子戸に鍵を掛けていましたが、戸の下部を縦約50センチ、横約40センチ破られ侵入されたもよう。
直径20センチの鐘も盗まれていました。
区民は仏像が戻れば、防犯カメラの設置を考えているということです。
県内では昨年から仏像の盗難が相次いでおり、田辺署は「万が一盗まれてしまったときのため、仏像の写真や特徴、高さなどを記したメモを残しておいてほしい」と話しています。
<紀伊民報3月26日(土)17時3分配信より>
あまり知られていませんが、和歌山県は過去3年間の仏像盗難件数が全国でワースト1ということです。
田辺署も注意を呼び掛けていますが、保管している仏像の写真や特徴、高さなどを記したメモは必ず残しておく必要があります。
もし仏像が盗まれても、いつ盗まれたのか、何が盗まれたのかが分からなければ、探しようがありません。
昨年、10月には和歌山県内の寺院で所有する仏像などの写真撮影が一斉に行われたようですが、まず事前に把握しておくことが最低限の防犯対策です。
被害の多くは無人のお堂や管理人のいないほこらということで、盗難に気付くまで数ヶ月掛かる場合もあり、そうなると捜査が難航するケースが多いようです。
盗まれた仏像がどんな仏像か分からないことが捜査を難しくしているということです。
区民は仏像が戻ってくれば、防犯カメラの設置も考えているということですが、防犯対策は事前にすべきでした。
盗まれた後に後悔しても盗まれた仏像は戻ってこないでしょう。(おそらく)
防犯対策をしていれば盗まれたなかった、それは分かりません。
しかし、盗まれなかった可能性は非常に高くなります。
もし、たら、れば、を事後にどうこう言っても過去は変えることはできません。
このような後悔をしない為にも、事前の防犯対策を検討してみて下さい。
寺社仏閣の防犯対策