防犯ブログ
- 詐欺
2011年06月09日
振込詐欺グループ逮捕 被害4億円
「有料サイトの未払い料金がある」などとウソのメールを送り、約4億円をだまし取っていたとみられる男ら4人が8日、警視庁に逮捕されまし。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、無職の33歳の男、32歳の男2人、25歳の男の計4人。
警視庁によると、4人は「有料サイトの未払い料金がある」などとウソのメールを送った大阪府の女性に、約22万円が入った郵便小包を私書箱に送らせ、だまし取った疑いなどが持たれています。
警視庁の調べに対し、33歳の男は「頭が混乱していて、何も言えない」などと話しているという。
警視庁は、33歳の男がリーダーを務める振り込め詐欺グループには90人以上のメンバーがいて、これまでに380人から約4億円をだまし取っていたとみて調べています。
<日本テレビ系(NNN)6月9日(木)5時34分配信より>
振り込め詐欺に関しては、最近あまりニュースなどでも大きく取り上げられませんが、その手口は巧妙化しています。
私が個人的に体験したことをお話ししたいと思います。
休日、自宅でインターネットの某有名動画サイトであるバラエティ番組の動画を見ていた時の話です。
動画が終了し、その続きを見たい人は、ここをクリック!と別のページが表示されました。
少し変だなと思いながらクリックし、別のページ、個人で運営しているブログのようなサイトに飛んで行きました。
確認の為のチェックです、というような表現で、
①未成年ではありませんか? ②職場ではなく自宅のパソコンでの利用ですか?という2つの確認がありました。
それぞれ「はい」をクリックしたところ、動画を開きますか?と聞かれたので、こちらも「はい」とクリックしたところ、いきなり有料の会員登録が完了しました!とアダルトサイトにつながりました。
その後、いくらそのページを消しても、2・3秒するとまた同じページが表示されるようになりました。
そのページには、自分のID番号と問い合わせの電話番号が表示され、詳しいことは自分の登録内容ページをクリックして確認してください、という内容でした。
それ以上はさすがにクリックするのが怖かったのですが、何より不気味なのが振込までの期限が表示されることです。
振り込み期限まであと〇〇時間☓☓分△△秒と表示され、それが1秒ごとに減っていきます。
消しても消しても表示されるのはおかしいと思い、パソコンのコントロールパネルからプログラムを確認すると、同時刻にインストールした不明なプログラムがあったのでそれを削除しました。
それでもそのアダルトサイトの表示が消えないので、パソコンを再起動したのですが効果がありませんでした。
一時的に消す方法としては、インターネットを遮断すると消えることが分かったのですが、またつなげると表示されるようになりました。
不気味で気持ち悪いのですが、お金を振り込むつもりもなかったですし、その期限が過ぎるとどのような表示がされるのかに興味があり、時間を迎えるのを見ていました。
あまりじっくりとは見ていなかったのですが、よく見るとサイト名が載っていたので、インターネットで検索してみると、「ワンクリック詐欺」のサイトということが分かりました。
「ワンクリック詐欺掲示板」なるものが存在し、色々な詐欺サイトを紹介する(注意を呼び掛ける為に)とともに、パソコン上から消す方法も載っていました。
さっそくその通りにやってみたところ、一瞬で消えました。
その後、Yahoo!知恵袋で検索してみると、同じサイトに引っ掛かり、お金を振り込んだ方がよいかと悩んでいる人の質問が載っていて、その問いに対して、決して振り込まないようにと注意を呼び掛けている回答者の方がいました。
その質問日及び回答日はちょうど昨日(6/8)ということで、まさに現在進行形中の詐欺サイトということが分かりました。
仕事柄、このような詐欺に対しては、お金を振り込む必要もありませんし、振り込まないということは分かっているのですが、それを知らない人にしていれば、非常に不気味で、不快なこと以外の何物でもありません。
もし、職場のパソコンでやってしまったり、家族のいる人であれば、何とかしなければという思いからお金を振り込んで1秒でも早く消したいという気持ちになるでしょう。
被害者の気持ちを巧みに利用した犯行と言えます。
おそらく要求してくる金額も何百万円・何千万円という非現実的な数字ではなく、数万円~数十万円という何とか工面できる金額を設定しているのでしょう。
仮に騙されたことが後で分かっても(すでに分かっていても)、仕方がないか、自分にも非があると思わせるずる賢さを感じます。
普通に考えてみて、お金を払うことがおかしいと感じることに対しては、決して支払ってはいけません。
払うべきか、騙されているかもと不安になってもそのことを相談する人がいないという場合は、インターネットの質問サイトでYahoo!知恵袋や教えて!gooなどがあり、同じような質問や悩みを抱えている人がいます。
それらの中に参考となるような解決方法が存在していることも多いですし、なければ新しく質問することもできます。
親切な人がきっと良い方法をアドバイスしてくれます。
1人で悩まずに相談してみましょう。