防犯ブログ

  • 侵入手口(事務所)
2011年06月17日 京都 スーパーの元店長が事務所荒らし

かつて店長を務めたスーパーの事務所から現金などを盗んだとして、下鴨署などは13日、窃盗容疑で京都市山科区川田土仏、タクシー運転手の男(43)を逮捕しました。
容疑を認めているという。

逮捕容疑は、昨年11月30日午前4時20分ごろ、同市左京区のスーパーの事務所に侵入し、金庫から現金約120万円やビール券などを盗んだとしています。
同署によると、防犯カメラの映像などから男を特定。
男は平成15年8月~17年10月ごろに同店店長だったという。
<産経新聞6月14日(火)7時58分配信より>

以前従業員しかも店長だった男が退職して5年以上経ってからその勤め先に侵入したという事件です。
具体的な侵入方法等は不明ですが、もしかすると元勤め先の鍵やセキュリティシステム解除用のキーなどを所持していた可能性もあります。
また、暗証番号等で解除するシステムであれば、その暗証番号を覚えていたので、使用できたということも考えられます。

正社員だけでなく、アルバイト、派遣社員、契約社員、パート社員など従業員が退職することは常に起こることです。
その場で採用されている防犯対策の内容にもよりますが、都度、対応しなければならないことがあります。

例えば、ある社員が退職した場合、
① 社員から鍵を回収していますか?
② または鍵自体を新しいものに交換していますか?
③ 誰がどの鍵(カードキー)を使用しているか、番号等の管理はしていますか?
④ 社員が預かっていた鍵がひそかに複製されている可能性はありませんか?
⑤ または複製できる鍵ですか?
⑥ 社員が知っている暗証番号から変更していますか?
⑦ 定期的に暗証番号の変更は行っていますか?
⑧ 防犯カメラの死角など熟知している者ではありませんか?
⑨ この部屋は〇〇の間は無施錠など、弱点を知っている者ではありませんか?
⑩ 金庫や重要な書類等の保管場所・保管方法を知っている者ではありませんか?

など色々なことが考えられますが、どれか一つでも該当する場合は、何らかの被害に遭う危険性があります。
辞めた社員が何か犯罪を企むとは考えたくないかもしれませんが、色々な人がいますし、人は変わってしまうものです。
また、弱点の多い、無防備な事務所や店舗の場合、そのことが人を犯罪の道に引き寄せてしまうきっかけとなる可能性も考えられます。

自分の会社や店舗はどのような対策及び対応をとっているのか?
一度見直してみるのはいかがでしょうか。
防犯マニュアル(防犯に役立つ情報、防犯チェックシートをご活用下さい)

加盟企業専用ページはこちら