防犯ブログ
- 侵入手口
2011年08月18日
郵便受けにはカギ 空き巣犯は語る
福岡県警博多署に窃盗容疑で逮捕された男が、マンションの郵便受けに保管してある鍵を使って部屋に侵入する手口で、福岡市内を中心に約20件(被害総額100万円超)の盗みを繰り返していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
同居人の帰宅や紛失に備えて鍵を郵便受けに入れっぱなしにする若者が多く、同署などは「郵便受けを鍵置き場にしないで」と注意を呼びかけています。
捜査関係者によると男は、福岡市内の20歳代の飲食店従業員。
同市博多区のマンションの一室に忍び込み、ゲーム機などを盗んだ疑いで、窃盗と住居侵入容疑で5月に逮捕されました。
男は、投函(とうかん)口が広かったり、無施錠だったりする郵便受けに入れてあった鍵を盗み、インターホンを押して住人の留守を確認した上で侵入。
中には、鍵を盗まれていることに気づかず、2度被害にあったケースもあったようです。
被害者の大半が20歳代の若い女性だという。
男は、自分も外出時に鍵を郵便受けに入れていた経験からこの手口を思いつき、昨年11月頃から市内のマンションの郵便受けを物色するようになりました。
同署は近く、余罪数件について窃盗容疑などで福岡地検に追送検します。
防犯性の高い鍵を販売する「カギの救急車 天神店」によると、友人と合鍵を持たずに同居したり、留守中に知人が遊びに来る場合に備えて郵便受けに鍵を隠したりする若者は多いという。
同署などは「うまく隠したつもりでも泥棒は経験を通して探し出す。肌身離さず鍵を持ち歩くことが最低限の防犯対策と心得てほしい」としています。
<読売新聞8月18日(木)17時22分配信より>
自らが外出時に鍵を郵便受けに入れていた経験からこの手口を思いついたようです。
郵便受けは無施錠のところが多いですから、それを一つ一つ見て、鍵があればそれを用いて扉を開ける。
チラシやDMを投函している人を装えば、郵便受け付近でごそごそしていても怪しまれない可能性があります。
他人の事には無関心な人も増えていますから、なおさらでしょう。
その際、留守を確認する為、インターホンを押して住人の留守も確認した上で侵入していたということこですから、そこまでいけば犯行は簡単です。
住人と同じように鍵を開けて侵入し、金品を物色して盗むということですから、鍵さえ見つかれば成功の確率はかなり高いと言えます。
テレビや漫画などで扉付近の植木鉢の裏などに隠した鍵を用いて建物に入るシーンなどを見かけることがありますが、その影響もあるのでしょうか、郵便受け付近に鍵を隠す若者が多いようです。
普通に考えると、非常に危険なことです。
その鍵の隠し場所が誰かに見つかったら悪用される可能性があるからです。
この辺りも防犯意識が低下している証拠でしょうか。
犯罪のことがニュースや新聞で報道されることがありますが、それはどこか他人事で、自分とは関係のない事と感じている人が多いのかもしれません。
まさか自分がその被害者になるとは思いもよらないのかもしれません。
しかし日本中、毎日どこかで犯罪は発生しています。
殺人事件などの凶悪事件は少ないかもしれませんが、窃盗などの軽犯罪であれば、自分や家族、友人など身の回りの人が被害者となる可能性も充分考えられます。
そのような万が一の被害に備えて行うのが防犯対策です。
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