防犯ブログ

  • 侵入手口(学校)
2011年10月20日 学校で盗んだ硫酸 さい銭箱の錠溶かせず

北海道白老町東町の町立白老中学校で理科準備室の窓ガラスが割られ、薬品庫から硫酸入りガラス瓶(500ミリ・リットル)4本と、塩酸入り瓶(同)3本が盗まれた事件で、同校から北西に約1キロ離れた白老八幡神社で、硫酸を使ったとみられる窃盗事件が起きていたことが、12日、分かりました。

同神社によると、10日朝、神社の境内でさい銭箱が横倒しにされているのを宮司が発見しました。
箱の下部にある引き出しの錠には、硫酸とみられる液体がかけられており、約10メートル離れた境内の庭には「硫酸」と書かれたラベル付きの瓶が投げ捨てられていました。
さい銭箱は上部の格子状の木組みがノコギリで切られ、箱の中の現金が盗まれていました。

中学校で盗まれた瓶と投げ捨てられていた瓶は同じ色であることから、苫小牧署では犯人が錠を硫酸で溶かそうとしてうまくいかなかったために、ノコギリで木組みを壊してさい銭を盗んだ可能性があるとみて調べています。
<読売新聞10月12日(水)14時51分配信より>

ずいぶん手の込んだ犯行です。
まず中学校の理科準備室に侵入し、硫酸を盗み出し、その硫酸を用いて近くの神社のさい銭箱の錠を溶かそうと試みたという手口です。

化学的な知識に乏しいのでよく分かりませんが、硫酸程度で金属の錠を溶かすことは難しいのではないでしょうか。
結局溶かすことができず、ノコギリで木組みを壊してさい銭を盗んだと見られていますが、事前に綿密な下調べをしての犯行みは見えません。

ただ、使い方を誤って人にかけると大けがをする危険な薬品ですからただ盗まれただけでは済まされません。
きちんと保管されていたか、管理されていたかが問題になるかもしれません。
きちんと扉を施錠するのはもちろんのこと、薬品庫自体にも鍵が掛けられるようなもので保管し、できれば建物自体にもセキュリティが必要でしょう。
盗まれてそれが悪用されれば、責められるのは薬を盗まれた被害者ということもあります。
用心に越したことはありません。
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