防犯ブログ
- 侵入手口
2011年12月22日
5種類の靴を使って忍び込み盗
埼玉県警捜査3課と朝霞署などは16日、窃盗の疑いで、朝霞市朝志ケ丘、無職の男(39)=窃盗罪などで起訴=をさいたま地検に追送検しました。
捜査3課は追送検分も含め、平成18年3月から今年7月までの間、川越市砂の女性会社員(46)方など142カ所で、現金約363万円と、キャッシュカードなど711点(計約45万円相当)を盗む犯行を確認しました。
追送検容疑は、22年9月14日から今年7月8日までの間、川越市寺尾の公務員(44)方など106カ所に忍び込み、現金約254万円と財布など466点(計約40万円相当)を盗んだとしています。
捜査3課によると、三宅容疑者は犯行現場最寄り駅付近に隠した数種類の靴を履き分けて犯行に及んでいたという。
同課は隠し場所から、24~26・5センチの靴5足を押収しました。
男は「犯行後に職務質問されてもかわせるように、隠した靴を使って盗んだ」と供述しているという。
<産経新聞12月16日(金)17時23分配信より>
5足の靴を使い分けて忍び込みを行っていた男の犯行です。
現場に残されて靴跡から、自分の犯行が発覚しないようにと考えてのことでしょうか。
このように原始的とも思える犯行手口ですが、平成18年~今年の7月までの5年間以上142カ所で犯行を繰り返していたということですから、警察の捜査を乱す効果は充分にあったと思われます。
ただ現場の靴跡はごまかせても防犯カメラが設置されており、映像が記録されていたら全く意味がありません。
犯行対象を探す際、防犯システムや防犯カメラが設置されているところは避けていたのでしょう。
ホームセキュリティとして、一般住宅でも防犯システムが設置されているところが増えてはきています。
しかし、ほとんどが設置されておらず、窓・扉の施錠、よくて金庫保管が防犯対策として考えられているものでしょう。
窓や扉を施錠しているだけでは充分とはとても言えません。
経験豊富な泥棒なら簡単に突破して建物内に侵入するでしょう。
金庫内保管も一昔前なら、時間が掛かる、手間が掛かると泥棒が敬遠する対策として効果があったようですが、今では複数人で金庫ごと持ち出す手口なども増えてきた為、絶対的な効果は期待できません。
もっと泥棒が嫌がる本格的な防犯対策を取り入れるべきでしょう。