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2012年02月16日 久留米初! 商店街に防犯カメラ21台設置 出店荒らし対策にも

久留米市の中心商店街に防犯カメラ21台が設置され、14日朝から運用が始まりました。
24時間、動画を撮影・録画し、犯罪が発生した場合に限って警察に捜査資料として提供します。
09年10月に同市の歓楽街「文化街」に防犯カメラが設置されましたが、市内の商店街では初めて。

街頭犯罪の抑止につなげようと、周辺の商店街を中心につくる「久留米ほとめき通り商店街」(黒川幸治会長、約300店)がアーケードの支柱などに設置しました。
撮影範囲は、ほとめき通り(約800メートル)のほか、池町川沿いの一部など各商店街を網羅しています。
費用の大半は県と市の補助金計約265万円で賄います。

映像は商店街の事務所など3カ所に設置された装置で管理されます。
商店街の責任者が映像を活用する際も「個人の権利利益を侵害してはならない」などと要領を設けており、録画した映像は2週間をめどに消去します。

商店街が運営会議でカメラ設置を決めたのは10年12月。
同6月には、商店街の一角で未明や早朝に不審火とみられるぼやが相次いでいました。
黒川会長(63)は「カメラ設置を犯罪抑止に役立て、お客さんが安心安全に買い物ができる環境をつくりたい」と話しています。

一方で、商店街で飲食店を経営する60代の男性は「ハード面の強化が防犯意識の向上につながるのか疑問。買い物客と商店主らが日ごろから通りに出て会話をし、双方の顔が見える商店街にすることが重要だと思う」と話していました。

久留米署によると、中心商店街周辺で昨年1年間に発生した街頭犯罪は約60件で、約8割が自転車盗などの窃盗事件でした。
<毎日新聞2月15日(水)13時11分配信より>

防犯カメラ設置の効果は様々です。
窃盗犯への抑止効果(思い留まらせる、別のターゲットを探す)、放火犯への抑止効果(同)、その他の犯罪(ゴミのポイ捨て・不法投棄、落書き、ケンカ)の抑止効果、映像の記録(犯罪の証拠)。
「人に見られている」という効果は絶大です。
仮に金品を盗みだすという目的を果たすことができたとしても、自分自身が捕まってしまえば意味がありません。
防犯カメラは、そのように犯罪者に考えさせることができます。

個人でできる防犯対策には限りがあります。
もちろん費用を掛ければそれだけ大掛かりな対策が可能です。
しかしその負担と実際の効果を比較した場合、あまり率は良くないと思います。
1人1人の負担を軽減し、できるだけ多くのでまとまった対策を講じる方がより効果的でしょう。
1人の力は少なくともそれが集まれば大きな力となります。

今回のような商店街で多数の防犯カメラを設置するというのは非常に効果的だと思います。
宝石・貴金属店への出店荒らし(休日・夜間、店に侵入し金品を盗む手口)などが日々ニュース等で報道されますが、個人の力だけではなかなか犯行を防ぐことは難しいでしょう。

また、飲食店の経営者の男性がコメントしているように、ハード面だけの強化だけでは、防犯意識の向上にはつながらない、というのも事実でしょう。
買い物客と日頃から通りに出て会話をし、双方の顔が見えるように、つまりお互いに顔馴染みになり、不審者を寄せ付けない環境を皆で作りましょうということでしょう。

どちらか一方の対策だけでも偏りが出てしまうかもしれません。
双方の対策を併用することで、効果は単に2倍ではなく、3倍、4倍にも相乗効果でアップすると思われます。

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