防犯ブログ

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2012年02月15日 重さ30キロ耐火金庫引きずり盗む 中身は小銭

◇何者かが侵入、持ち去った跡

兵庫県姫路市は13日、花田町小川の市立高木総合センターに何者かが12日侵入し、耐火金庫(高さ30センチ・幅20センチ・奥行き20センチ)が盗まれたと発表しました。
ステンレス製で重さ30キロ。
床にはひきずった際にできたとみられる跡が残っていました。
しかし、内にあったのは小銭ばかり約1000円。犯人にとっては骨折り損に終わりました。

センターは3階建て。
1階玄関の警備用カメラのケーブルが引きちぎられており、証拠隠滅のためとみられます。
市は犯人が12日午後10時18分ごろ、2階非常口から侵入し、1階事務室の異常感知センサーの通報で警備員が同50分に駆けつけるまでの間に金庫を盗み去ったとみて、姫路署に被害届を出しました。
現金は職員の親睦会費のおつりでした。
ビデオに犯人の姿は映っていなかったという
<毎日新聞2月14日(火)18時27分配信より>

重さ30キロの耐火金庫が盗み出されました。
数十キロの金庫が盗まれる事件がありますが、どのように盗み出されたか詳しいことは報道されないことが多かったように思いますが、今回の手口をみると、そのまま引きずり、持ち去るというオーソドックスな手口だということが分かります。
警備員が駆け付ける32分間のあいだに侵入し、金庫を盗み出し、そして逃走を完了するという流れです。

32分という時間は、他のところだともっと早く駆け付けるでしょうから、もっと短時間での犯行でなければ成功しないでしょう。
しかし、実際の泥棒の侵入による犯行時間を見てみますと、数十分かける時間を掛けるというのは少ないでしょう。
ほとんどが数分で逃走してしまいます。
自動車で突入し、一気に盗み出し、逃走するという手口もあります。

犯罪者の犯行の短時間化がより進んでいるということです。
それに伴い、手口がより大胆かつ荒々しくなっていることも分かります。
大きな物音が出ようとも、激しく破壊しようとも、とにかく犯行のスピードと、そして、侵入への成功率をより高めることを追求しているのでしょう。

それを防ごうとするのは簡単ではありません。
業種や業態、周囲の環境等を考慮しながら、それに応じた防犯対策を行う必要があります。
より柔軟に、より犯罪者の気持ちを考えて、彼らが嫌がる方法・対策で対抗しなければ、効果はありません。
何でも対策をすれば良いという訳ではなく、効果を発揮する方法を考えるべきです。

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